まるで倉庫を探検しているかのような空間で。「NEW POINT~FACTORY~」の裏側と三日間の記憶
こんにちは。NEW POINT運営チームの鈴木です。
先日、10月8日(金)〜10日(日)に開催したポップアップイベント「NEW POINT~FACTORY~」が無事に終了いたしました。ご来場いただいたみなさま、本当にありがとうございました。
渋谷・RAYARD MIYASHITA PARKの吹き抜けエリアをお借りして開催した今回のイベント。SNSや口コミなどをきっかけに遊びにきてくださった方もいらっしゃいましたが、それ以上に、当日ふらりとお立ち寄りいただいた方も多く、三日間でさまざまな出会いを生めたような気がしてなんだか嬉しい気持ちでいっぱいです。
さて、今回の記事でお届けするのは、そんな「NEW POINT~FACTORY~」が生まれるまでの裏側のお話と、イベント当日の記録。
言葉で説明するよりもと思い、運営陣でたくさんの写真を撮り溜めたのでそれらを今回はこの記事を読んでくださっているすべての方と一緒に眺めていきたいと思います。
無機質でシンプルな空間の中に生まれたのは、愛が詰まったプチ倉庫
「NEW POINT~FACTORY~」の設営が始まったのは、イベント前日、10月7日の朝のこと。すっからかんだった空間の中に、ぽこぽことブースを設置することからスタートしました。
どこかリズムを感じるようなディスプレイ台は「NEW POINT~FACTORY~」の偶然性を表現しているようでなんだか興味深いです。木材の温もりを感じられるセットの雰囲気が、クールな空間に優しさをもたらしてくれているかのよう。
ごちゃごちゃ〜〜としている会場内。次々に到着する小物や商品などに心なしかアタフタしつつ、装飾や陳列を進めていきます。
商品は一つずつブースに陳列。こじんまりとした空間ではあるものの、とってもさまざまな種類の商品が並びます。「このほうがかわいいかも」「目線の高さにはこの商品が欲しいよね」とスタッフ同士で対話をしながら、最高の立ち位置を決めて配置しました。
ざーっくりと並べた様子がこちら。各ブランドさんのイチオシ商品がブースに立ち並び、愛おしい空間がだんだんとできあがってきました。
また、今回はイベントに出店してくださるブランドさんの雰囲気や世界観に合わせた小物もたくさん用意。商品と合わせてブランドさんの“らしさ”を感じていただけるよう陳列にも工夫を施しています。
自然豊かな土地の素材を表現したブースだったり、海苔をまるでUFOキャッチャーのように陳列したエンターテインメント性溢れるブースだったり。空間内を歩き回るだけでもいろいろな表情が楽しめます。
そうこうしていくうちに、丸一日かけてFACOTRYな空間が完成しました!
ブースを訪ねるごとに表情、楽しみ方がどんどんと変わる空間に。倉庫の中を探検しているような、とっても不思議な気持ちになります。
コロナ禍ということもあり、開催日時が定まらなかったり、お客様がいらしてくださるかどうかなど、小さな不安もあった今回の開催。やっとの思いで開催までたどり着いた喜びを胸に、イベント当日を迎えたスタッフ一同なのでした。
【day1】群馬のかるた、小さなニットと戯れる一日
やってきました「NEW POINT~FACTORY~」の当日です。スタッフみんなでおそろいのTシャツを用意して準備万端。
(ちなみに、Tシャツはオレンジ・グリーン・ピンクの三色を用意して臨みました。)
商品の準備も完璧……!
また、今回のイベント期間中、目玉企画として日ごとに異なるワークショップをご用意していました。一日目のワークショップは「上毛かるたゲームで群馬を知ろう!」。
群馬県太田市発のニットブランド・Mebukiさんによるワークショップで、群馬県の郷土あそびである上毛かるたを体験できます。
というのも、今回Mebukiさんが新作として出品してくださったのが、まさに上毛かるたをあしらったセーターである「上毛かるたSWEATER」なんです。
レトロな配色がかわいい上毛かるた。なかなか全国の方には知られていないので、群馬県発のブランドとして上毛かるたをあしらったセーターづくりにチャレンジしているのだそうです。かるたの絶妙なカラーリング、フォントなどなど、とってもかわいいです……。
今回は、上毛かるたを用いたゲームをご用意。ゲームに勝利した方には、Mebukiのニットを製造している工場で作られた、ちいちゃなニットキーホルダーをプレゼントさせていただきました!
テーブルに並んだかるたをタイミング良くタッチ。子どもの頃はよく遊んだかるたも、こうして大人になってから楽しむ機会はなかなかないですよね。
ゲームに勝利した方には、Mebukiオリジナルのガチャガチャに挑戦していただきました。Mebukiオリジナルニットを製造していただいている工場で作られた小さいニットのガチャガチャ。
バーをぐるりと回してカプセルを取り出す楽しみって、大人になった今でも変わらないものです。
ちびニットはカラーも形も実にさまざま。どれが飛び出すのかとワクワクできる体験もFACTORYならではです。
「え〜かわいい!」「かばんに付けよう〜!」など嬉しい声をたくさんいただきました。連れて帰ってくださったみなさま、ぜひ大切にしてくださいね。
【day2】インクの楽しみに浸かる土曜日
イベントの中日である二日目は土曜日。過ごしやすい気温の休日ともあり、午前中から多くのお客様にご来場いただきました。
この日のワークショップでは「世界にひとつだけのカラーペンをつくろう!」を開催。東京・蔵前に店舗を構えるカキモリさんによる、オリジナルインクの調合体験と、そのインクを使ったカラーペン作りを行いました。
ずらりと並んだインクボトルの中から、お好みのカラーを2〜3種類ほど調合。自分だけのオリジナルインクを作ります。「もう少し濃くしたい……」「良い感じの色!」など、初めての体験にさまざまな声が飛び交う様子が印象的です。
インクが完成したらカラーペン用の中綿にインクを浸してキャップを閉める。すると……オリジナルインクによるカラーペンの完成です。
小さなお子様から、大人の方まで、老若男女あらゆる方にご参加いただけた今回。インクの愉しみや作る喜び、多くの方に感じていただけていたら幸いです。
また、今回お試しいただいたワークショップの内容は「カキモリ」店舗2階・「Inkstand by kakimori」でも体験できるよう、インク調合の専用の空間が併設されています!
「Inkstand by kakimori」は17色のベースカラーの中から好みのインクを2〜3種類選び、一滴、二滴……と調合。試し書きを繰り返してマイカラーを決めたら、ボトルに詰めて持ち帰りが可能です。
まるで理科の実験室のような気持ちで楽しめる上に、早く使いたくなるウキウキ感のお土産まで付いてくるんです。
今回お試しできなかった方は店舗にて“世界にひとつの、マイカラーペン”をつくってみてはいかがでしょうか?
【day3】食べる、合わせる、楽しむひととき
最終日、三日目です。ブランドさんもイベントスタッフも、最後の日までお客様に楽しんでいただこうと意気揚々。お客様との会話にも自然と熱がこもります。
三日目のワークショップは「料理研究家『りな助』さんとのコラボで楽しむ!NEW POINT Bar」を開催。食品ブランドである、九州テーブルさん・高喜商店さん・北三陸ファクトリーさんの食品をご用意し、試食会や食べ合わせなどをお楽しみいただきました。
(左から、九州テーブル代表・内村健久さん、高喜商店代表・高田久さん、料理研究家・りな助さん、北三陸ファクトリー代表・下苧坪之典さん)
ご用意したのは、各ブランドが誇る逸品。九州パンケーキのバターミルク味、うにバターやスプレッド、産地別の最高級海苔などです。各食材のブースでそれらを手に取り、そのまま食べても良し、それぞれを食べ合わせてみても良し。
今、この瞬間だからこそ楽しめる食材同士のマリアージュをお楽しみいただく機会になりました。
食べ合わせを指南してくださったのは、料理研究家のりな助さん。パンケーキとうにバター、スプレッドと海苔のような新しいマリアージュを教えてくださいました。
実際にスタッフもいただいてみたのですが、本当に食材同士の良いところばかりが刺激し合う味わいで感動……。
お買い物ついでにと立ち寄ってくださったお客様も「すっごくおいしい!」「この味、合うわね」と健やかな笑顔で味わい尽くしてくださり、とってもしあわせな気持ちに。ご時世柄、なかなか試食なんかができない最近だったので、その喜びもひとしお身に染みるようでした。
お客様の笑顔ももちろん心に残るものでしたが、ブランドさんのいきいきした姿をお見かけできたのも素敵な思い出。消費者の方と、生産者の方が直接お会いすることが難しい今だからこそ、より一層その価値を感じられたような気がしました。
新しい出会いをまた“NEW POINT”と
三日間で本当に多くの方にご来場いただきました。改めまして、お立ち寄りいただいたみなさま、本当に本当に本当にありがとうございました。スタッフの一人ひとりもとても楽しく、エネルギーをいただくばかりの時間でした。
今回で「NEW POINT~FACTORY~」の第一回目はおしまい。ですが、今後もNEW POINTは息の根を止めることなく、プロジェクトとして続いていく計画を立てています。初回は6つのブランドと共に歩みを進めましたが、今後はもっと増えるかもしれませんし、イベント会場も変わるかもしれません。
兎にも角にも、変化とゆらぎを生み出しながら、強く長く楽しんでいただけるプロジェクトとなるようすでに私たちは次の一歩を目指して進んでいます。これからもまた、多くの方に新しい視点と喜びを感じていただけますようにと願いながら。
それでは、また会う日まで少しばかりお時間をいただきます。
……と、最後に、まだまだお見せしきれていない写真がたくさんあるのでギャラリーとしてご紹介しますね。