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料理の極意は「強火は使うな」だそうだ。
結論から言うと、その通りだと思うようになりました。
なんなら、弱火こそ最強かもしれないと思うようにもなりました。
自己紹介が遅れましたがワタクシ、中火と申します。
基本的にずっと、強火に憧れていましたが中火どまりでした。
そして、弱火なんて弱いだけだと思っていました。
もちろん僕は、“火”ではなく“人間”です。
最近、料理が上手になってきたんです。
同じ素材でも、同じ料理でも、美味しくなってきた気がします。
その大きな理由は「強火を多用しないようになった」からだと思います。
料理が得意でなかった僕にとって、これまで“火力”は強弱でしかなく、
わざわざ弱火にする理由はイマイチ分かりませんでした。
・強火の方が時間の短縮になる
・強火の方がサッと火が通る。
以上が僕が強火ばかり使っていた理由で、これ以外の理由はありません。
・強火だと表面にしか火が通らない。
・強火だと焦げてしまう。
こんな“デメリット”は、あくまで僕のさじ加減の問題で、使いこなせない自分が悪いのだと思っていた気がします。
特に僕が作った料理を誰かに食べてもらうことも少なく、料理について誰かと議論することもほぼありませんでした。
そんなある日、
このツイートを目にし、なぜだかビビビっと来ました。
あまり気は進みませんでしたが、自分の直感を信じて、半ば騙されたつもりで強火をやめてみたんです。
結果。
この通りだったと、強火を使うことが極端に減りました。
意味も理由も、はっきりとは分かりません。
だけど確かに美味しくなったような、体感を伴って納得してしまう事実がそこにはありました。
そして、
人間もこれと同じかもな
と思うようになりました。
最初にも書いたように、僕自身は弱火でも強火でもない、最も中途半端な中火だと思います。
もっと強くなりたくて、強く大きな火に憧れていました。
強火になれない自分に落ち込んだり、ただ弱いだけに見える弱火を見て、「まだ俺は大丈夫だ」と言い聞かせていた節すらあります。
少し脱線してしまうのかもしれませんが、仕事でもSNSでも、どんな事に関しても大切なことは
「しつこく諦めずに信じた事をとことんやる」
これなのではないかと思っています。
頑張ったのに失敗してしまって嫌になったり、ここぞとばかりに注力して書いた記事が大して評価されなかったり...
もしかしたら、中火の癖に無理な強火を出したせいでガス欠になったり、壊れてしまって火が消えていたような、当然の結果だったように思ったんです。
もちろん、仕事と料理は別物です。
もちろん、SNSと料理も別物です。
ただ、最近やっと体感を伴って得た料理の極意。
「弱火でじっくり」
これを日常にも持ち込んでみようかなと、そう思うんです。
更に少しだけ誇張して考えると、
「中火も悪くない」
そう思えるようにすらなってきたんです。
ただただ強火に憧れるのではなく、中火には中火なりの、そして弱火には弱火の良さがある事を認識した上で、うまく使いこなす。
そう信じて、色々やってみようと思います。
弱火でいいから、じっくりと。