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ユーロビジョン・ソング・コンテスト その1 開催国

ユーロビジョンのホスト国は、基本的に前大会の優勝国が担当することになっています。
しかしながら今回は、例外的に準優勝国であるイギリスがホスト国を務めることになりました。

何故かというと…

昨年の優勝アーティスト「Kalush Orchestra」 渾身のパフォーマンスが会場を沸かせました。

前大会の優勝国がウクライナだったからです。

ご存じの通り、ウクライナは現在戦争の真っただ中でして、とてもではありませんが大会を開催できる状況ではありません。
そこで、準優勝国であるイギリスがホスト国を引き受けた…という経緯があります。

昨年の準優勝アーティスト「Sam Ryder」 審査員の票を集めるもウクライナに惜敗

優勝国がホスト国の権利を放棄するのはユーロビジョン史上2回目となりました。

前大会の開催期間中、既にウクライナはロシアの侵攻を受けており、ユーロビジョンの参加そのものが危ぶまれていた状況でした。

そんな中でのウクライナの優勝は、欧州全体の総意…のようなものを感じてしまい、ある種の「怖さ」を感じました。

しかしながら、「Kalush Orchestra」のパフォーマンスは本当に素晴らしく、また国を背負った彼らの本物の「気概」が僕を含む視聴者を圧倒したのは間違いありません。

2022年大会は投票に関して不正があったとのことで、色々と問題になった大会ではありましたが、大会の盛り上がり自体は過去最高だったと思います。(僕の知りうる限り)

政治やら国際情勢に左右されることを余儀なくされるユーロビジョンですが、そんな中でも必死でパフォーマンスを披露する、アーティスト達の輝きを見逃さないようにしたいと思います。

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