【ジブリ】巨匠、宮崎駿に学ぶ「職選びの極意」
こんにちは
本日、ついにジブリから公式発表がありましたね。
宮崎駿監督 長編アニメーション
『君たちはどう生きるか』
2023年7月14日公開
宮崎監督が鈴木敏夫プロデューサー、久石譲と
いそいそと仕事しているらしい。。。
というのはジブリ公式Twitterから滲み出ていましたが、
詳細が分からず、全ジブリファンはそわそわしていましたよね。
私もその一人であり、報道をみるやいなや
「ついにきたか!」「原作踏まえてのファンタジー化した内容なのか!」
と興奮してしまいました。
と、同時に、
「宮崎監督ぅ、引退は?(笑)」と。
同じことを思った方も少なくないはず。
宮崎駿監督は、2013年公開『風立ちぬ』の制作を最後に長編アニメーションから引退すると発表していました。
それまでも幾度か引退発言をしていた宮崎監督ですが、
そのたびに撤回を繰り返す、というのがもはや”お決まり”になっていました。
ただ、2013年の引退宣言では、同時にジブリの制作部門を解散させてジブリの敏腕アニメーターを一掃していましたから、
今後こそは、宮崎アニメの終焉なのだとされていました。
その証に、2013年の記者会見の冒頭
宮崎監督は開口一番、「今回は、本気です。」
と言って会場の笑いを誘っていましたね。
その中での、今作発表。
本気で引退しようと思っていても、
やがては仕事をしてしまう。
というのが、巨匠宮崎駿なのでしょう。
以前、ジブリドキュメンタリー番組で、
ジブリで働く方々が宮崎監督に向かって
「(引退していた)去年より100倍元気ですよ」
「目力が違います」
と言って、まんざらでもなさそうな表情のご本人が映っていました。
制作途中に疲労困憊で、
スケジュール下で倒れて迷惑かける前に引退しようとしても、
いざ引退してみると制作途中よりも元気がなくなるという
この不思議な現象を体現してこられた宮崎監督。
思うに、
この圧倒的な創作バイタリティーを持つ宮崎監督は
「アニメーション制作をして生きている」
というよりも
「アニメーション制作に生かされている」
人間なのではないでしょうか。
仕事と生きることが、
人生において同義と化しているからこそ
集大成を生み出すべく働くことができる。
働き方改革を押し進める社会からすれば、
狂気の沙汰
と思われるかもしれません。
が、
「ひとつの職を極めるとはこういうことである」
という命題を人生をかけて示している巨匠が
自らの生き様を通して、
これからの社会を担う世代に
仕事=生きる
と捉えることができるか、自分に問いただせ
と呼びかけている。
そう思えてならないのです。
『君たちはどう生きるか』
楽しみですね。