第47話・Kindle電子書籍で自分を主人公にした未来小説を書いてみると・・・
今日から5月だ。
五月病という言葉があるが、そんな病は気にしないのが作家でもある。
世間は旅行やバカンスで賑わうゴールデンウィークかもしれないが、作家はいつもと変わらず日常に面白さを見出している。
そんな5月のスタートに、面白いご報告が来た。
「未来が変わった」
というご報告である。
今日はその経緯を、noteで記していこう。
Kindle電子書籍で自分を主人公にした未来小説を書いてみると・・・
ことの始まりは、3月だった。
電子書籍を出したい方の相談を受けていた時のこと。
「何を書けば良いのか、中々アイデアが思いつかないんです・・・。
newmoonさんは、アイデアが尽きないんでしょうか?」
そう質問された。
私のアイデアが、尽きることはない。言い方を変えると、逆にアイデアは尽きようがない。尽きるほうがおかしい。
というのが、私の見解だ。
その理由はシンプルで、私は自分の頭でアイデアを考えていないからである。他人の会話や周りの出来事の中に、アイデアは無限に詰まっている。
このnoteを書いていること自体が、まさにそうだろう。
このテーマで書こうと思って、書いているのではなくて、質問されたエピソードが結果的にnote記事になっているだけだから。
ちなみに今日はこのアイデアについての話ではない。
もっと別のところにある、興味深い話をお届けしよう。
Kindle電子書籍のテーマが浮かばない人が、最初にやると面白いこと。
私はその方に、一つのアドバイスとしてこんなことを伝えた。
「テーマが浮かばないなら、自分の小説を書くといいですよ。」
ということ。
「えっ、でも、ぼくはこれまでに、人に誇れる結果を何か出してきた訳ではありませんし・・・。」
と、語気を弱くして返答される。
「大丈夫です。逆に誇れるものがないほうが、面白いものが書けるんですよ。これまでの過去を小説にするのではなくて、これからの未来を小説にするんです。」
そう伝えると。
「いや、ぼく自身のこれからの未来があまりイメージできなくて・・・。」
と、さらに語気が弱まる。
「ちなみに、なぜご自身の未来がイメージできないのか、その理由を考えたことはありますか?」
そう質問すると。
「いや、そこはあまり考えてませんでしたが、やっぱりイメージ力がないからなんですかね・・・。」
と、返答がきた。
この方と同じように、自分の未来を具体的にイメージできない人は多いかもしれない。
ビジョンがあるようで、それは何となく定めたものであり、明確な自分の未来ではないケースもあるからだ。
だからこそ、やってみると面白いこと。
それが、自分を主人公にした未来小説を書くということである。
Kindle電子書籍で自分を主人公にした未来小説を書く意味
自分の未来がイメージできない人は、イメージ力がない。ということでは、一切ない。誰でも自分の未来はイメージできるものだ。
単純に自分の未来をイメージができない理由は、これまでの自分の延長線上で未来を創造しようとするからだ。
過去の経験や実績、今の自分の性格などなど。
その自分を起点にして未来をイメージしようと思っても、浮かび上がってくるのは今までの自分だけである。
もし、現状が上手くいっていないなら、なおさらだ。
【自分は上手くいくいかない】
と、考えている人間に、上手くいく未来が見えるはずもない。
ただし、これを人生で捉えると悲観的になるかもしれないが、小説の材料として捉えてみると、抜群にいい素材のオンパレードを持っていると言える。
あとはそれを、面白く反転させていけばいいだけだから。
Kindle電子書籍で自分を主人公にした未来小説を書く効果
自分の未来をイメージしようと思ったときに、多くの人が陥りがちな発想が「素晴らしい未来を思い描く」というパターンである。
それが悪いわけではないが、面白い発想が出るかというと微妙なところ。
そして、素晴らしくない現状の人が、素晴らしい未来を思い描くことも現実的に困難だろう。
だが、ここで視点を変えていく。
「現状の自分から、どんな未来になったら物語が面白くなるか?」
という発想で、自分を俯瞰して脚本家になった気持ちで、改めて思考してみるのだ。
ポイントは、素晴らしい未来ではなく、面白い未来である。表現を変えるならば、笑える未来だ。
こうした発想で自分を主人公にした未来小説を書いてみると、実は現実も変わるような展開が起きてしまうのである。
その理由は、これまでの自分のパターンではない、自分を思いつくという効果が生まれるから。新たな自分を発見できるということだ。
そして、その気づいた新たな自分を現実で少しでも採用してみると、未来は確実に変わっていくのである。
Kindle電子書籍で自分を主人公にした未来小説を書くための発想
やることは、シンプルだ。
過去のダメダメな自分が、どんな自分になったら面白いのか?
それをただひたすらに小説化していく。
事実じゃなくていい。フィクションだ。そもそも小説なので、誰もそれが事実かどうなのかは気にしない。重要なことは、その物語が面白いかどうかだけである。
そして、ここからがより実践的なノウハウ。未来小説を書く上で、自分が主人公の物語を面白くするコツとは。
「絶対に自分がやらないことを、やらせてみる。」
ということである。
いつもの自分がやらないことを、小説の主人公の自分にやらせてみる。すると、どんな物語が出来上がるだろうか?
それを考えてみるのだ。
Kindle電子書籍出版のテーマが思い浮かばない男が思いついた発想
今回の男性のケースで、その例を見てみよう。
この方は普通の会社員で、どちらかというと人見知りで、引っ込み思案な方だった。
「そんな自分が、絶対にやらないこととは?」
というリストをできるだけ沢山出してもらうと。
・筋トレ
・運動
・タバコ
・ギャンブル
・旅行
・交流会に参加する
・セミナー講師になる
・スキー
・スノボ
・サーフィン
・マラソン
・トライアスロン
・登山
・ナンパ
・コンパ
などなど。
ブレインストーミング形式で思いつくままに項目を出していただくと、これ以外にも沢山の項目が出てくることになった。
「では、人見知りで引っ込み思案な普通の会社員が、これらの要素のどんなキャラになったら、自分で面白いと思いますか?」
そう聞いてみると。
「そうですね・・・。ぼく色白なんで、筋トレ始めて、サーフィンしながら色黒になって、海でナンパするような人間になったら、面白いかもしれないですね・・・笑」
「おー、なかなか面白い変化ですね笑」
そう談笑しながら、私はまた質問をする。
「では、筋トレ始めてサーフィンしながら色黒になって海でナンパする主人公をイメージしたら、どんな物語が書けそうですか?自由に発想して、面白いというキーワードを軸に未来を想像してくださいね。」
すると、その男性はこう答えた。
「そうですね・・・。できれば、モテモテになる物語を書きたいです。」
「お、いいですね。つまり、実際にモテたいんですね(笑)」
と、話せば話すほどに、本音の欲求なども垣間見る瞬間が生まれていった。
真面目にKindle電子書籍出版の未来小説を書くために変わった男
こうして電子書籍で未来小説を書くアドバイスをしたのちに、その人の未来を面白がって想像していくことで。その日は気分よく別れていった。
そして、その人から後日談として「未来が変わった」というご報告を頂いたのだ。
どう変わったかというと・・・
「Kindle電子書籍で未来小説を出してベストセラーになった!」
という、未来が来たわけではなくて。
むしろKindle電子書籍で未来小説を出すことすら、していない。
ただ、確実にその男性の未来は、変わっていて。
「あのことがきっかけで、無料体験できるジムがあったので、ちょっと通って筋トレ始めたら意外と楽しくて、思わず入会して熱中してたら、1ヶ月で身体つきも、性格までも変わってきた感覚があり、そこからちょっと遅咲きのモテ期が到来したのか、なんと彼女ができました!笑」
という、ご報告が来たのだ。
Kindle電子書籍で自分を主人公にした未来小説を書いてみたらとアドバイスしたら、逆にKindleすらやらなくなって、彼女とラブラブに過ごす未来がやってきたという。
まあ、これはある意味で、想定外の面白い物語ではあるが・・・
何はともあれ、この男性にとってより良い未来がやってきたのは、喜ばしいことである。
Kindle電子書籍出版で未来小説を書いてみようと発想してみるだけでも、人生が変わる可能性がある。
この男性の事例からも、Kindle電子書籍出版で未来小説を書いてみようと発想すること自体が、人生が変わる未来を創造する可能性につながるものだ。
そして、この男性は結果的にKindleを書かなくなったが、もしあなたが題材やアイデアがなくて悩んでいるなら、こうした発想も参考にされると面白い作品が生まれるか、面白い人生が未来にやってくる可能性大である。
ゴールデンウィークの大型連休を機会に、ちょっと思考の遊びを持って、自分を主人公にした未来を書いてみようと、私も書きながらふと思った。
趣味作家newmoonが、絶対にやらないこと。
それを私も考えて、思考で遊ぶゴールデンウィークにするとしよう。
最後に面白い報告に感謝したい。それをおかずに1記事書けたのだから。
20億PV
趣味作家newmoonより
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