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なぜ若者たちは軽々と一線を越えてしまうのか タコツボで常識が見えなくなるのは昔も今も

銀座のにぎわう人通りを前に起きた強盗
事件記者たちも啞然とするほかない

 異様な光景が、たくまずして時代の歪みを映すことがある。

 連休明けの5月8日午後6時過ぎ、東京・銀座のにぎわう人通りを前に起きた押し入り集団強盗事件の目を疑う異様さ。これはどう受け止めたらよいだろう。

 初夏の薄暮時。大都会のこんな時間、米作家アイリッシュのミステリー「幻の女」の有名な書き出し「夜は若く、彼も若かった」のワクワク感を連想したが、殺伐とした凶悪事件はその情景に似合わない。

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