不安な皇位継承問題対策に関心を傾けながら 皇族の「生き方の選択」という視点はあったか

反対を押し切った結婚は100年前にも
眞子さんの場合は地位や身分の問題ではない

 「宮中某重大事件」は大正時代に起きた。皇太子(後の昭和天皇)の妃に内定した久邇宮くにのみや良子ながこ女王の家系に色弱があるという指摘をめぐり、政治権力の抗争に発展した。

 婚約解消を迫る長州閥の元老・山縣有朋と、久邇宮家の後ろ盾となった薩摩閥が対峙。国粋団体なども絡んで紛糾した。

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