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チャットGPT、イーロン・マスクとグーグルを走らす 米国金融界を二分するアップルとJPモルガン エルドアンの女婿の優男は「トルコのドローン王子」

リスクと可能性の間で揺れる
マクロソフトに掠われた油揚げ

 またまた、この男の挙動があやしい。イーロン・マスク、今回は「生成AI」で、だ。

 生成AIとは機械学習を重ね、自然に近い文章や画像を自動的に作り出す人工知能のこと。マイクロソフト傘下の「オープンAI」が開発したチャットGPTがその代表選手であり、昨年11月、チャットGPTが公開されて以降、世界的な大センセーションを巻き起こした。

 マスクは生成AIに対して「強力すぎて人類が制御できない」として反対してきた。マスクは非営利団体「生命の未来研究所」の「生成AIの開発は6カ月間、停止すべき」とする公開書簡にも署名している。ところが、その2週間前、マスクはAI開発のための新会社「X・AI」を設立していたのだ(ウォールストリートジャーナル=WSJ紙5月1日付)。

 マスクは新会社のために全米の大学、研究所からAI研究者をスカウト中で、チャットGPTを駆動する高性能のICチップも既に購入済みとされる。因みに、「生命の未来研究所」への最大の資金拠出者はマスク自身だ。となると、公開書簡はライバルの開発を妨害する策略だったことになる。

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