少子化を嘆いても仕方ない、「聞こえる?」 日本を元気にするには老人が鍵を握ってる

🔸技術者や科学者を羨んでも仕方ない
    身近な所にシニア起業の種が落ちている

 「子供も少なくなったし、俺たち老人が頑張らなきゃ、日本社会は元気にならないのかな?技術者や科学者っていいよな、退職しても蓄積したノウハウを社会に役立てることもできる。俺には何もない。理工系のジジ、ババが立ち上げた、面白い会社はないか?」。本誌編集長の問いに「あります」と即答したのが、編集長の故郷の神奈川県小田原市にあるシンスター・ジャパン。6人のシニア研究者が「抗マラリア薬」の研究を続けている。

 マラリアは新薬が開発されても、時間の経過と共に耐性ができ、いずれ薬が効かなくなる。新薬開発とイタチごっこだ。「日本ではマラリアで亡くなる人は今ではいませんが、発展途上国ではいまだに多い。また、将来、環境の変化などで日本に生息する蚊が媒介するマラリアにも備えたい」と元富士フイルム研究部長の伊藤勇社長はいう。「シニア活躍時代」を地で行く人物だ。

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