「台湾有事は日本有事」の本質

米国のための抑止力強化

 岸田政権は今年末に国家安全保障戦略(NSS)を9年ぶりに改定する。NSSとは国の防衛に関する基本方針を定める文書であり、政府はこれをもとに具体的な安全保障政策を立案する。

 改定の狙いは抑止力の強化で、敵基地攻撃能力や日米共同作戦計画などこれまでの専守防衛から大きく踏み出す政策が打ち出される見通しだ。平和憲法の空文化が大幅に進むことになるが、世論は意外に静かである。

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