「消えた酒蔵を復活せよ!」東京都八王子市の地域おこし「はちぷろ」🍶
八王子の地酒を復活させよう
NPO法人「はちぷろ」が誕生
「東京で地域おこし」と聞くと何か違和感がある。そもそも人口が集中し、経済的に恵まれている。子育てや高齢者の支援といった福祉の充実の方が、よほど重要ではないか。東京でどんな地域おこしが必要なのだろうか?八王子市で進む「地酒」復活による地域おこしに、その答えがある。
東京都西部・多摩地区の中心都市である八王子市は人口約58万人。都心の都区部に次ぐ人口を擁し、都内最大の市である。江戸時代に甲州街道最大の宿場町として栄えた八王子は、明治時代には群馬県や埼玉県秩父地区、山梨県、長野県から生糸や絹織物が集積。輸出港がある横浜への中継地、いわゆる「シルクロード」として物流拠点の役割を果たす。
高度成長期以降は東京のベッドタウンとして発展。中央大学や東京都立大学などのキャンパス移転も相次ぎ、約11万人の学生が学ぶ日本屈指の学園都市としての顔を持つ。地域おこしで四苦八苦する地方の過疎地とは対照的に繁栄が続いている。