コロナ感染再拡大、アフガンの不手際、党内戦争 不支持率が支持率を逆転、正念場のバイデン大統領
一緒にされたくないトランプと一緒
さらなる高みへの復興にも黄信号
大統領任期前半の評価が下される中間選挙まで1年となる中で、ジョー・バイデンが就任以来最大の正念場を迎えている。アフガニスタンからの米軍撤退での大失態やデルタ株による新型コロナウィルスの感染再燃で支持率は急降下。米ニュース専門チャンネルCNNの「バイデン支持率、最も間の悪い急落(Joe Biden’s poll numbers are plummeting at exactly the wrong time)」(9月23日放送)によると、6月下旬に56%あった支持率は、9月下旬は43%にまで落ちた。逆に不支持率は40%だったのが53%まで急上昇、不支持が支持を上回る状況になった。そして就任8カ月時点で50%割れの支持率はロナルド・レーガン以来、直近7人の歴代大統領で2人だけ。もう1人は最も同列視されたくないドナルド・トランプ(37%)だ。
歴史的に見て大統領1期目の連邦議会中間選挙は、政権党に厳しい結果となる傾向が強い。そして「現在のバイデンのように大統領支持率が50%割れしている場合、さらに厳しい結果となる」といい、それを睨んで「民主党立候補予定者は、大統領と距離があることを有権者に示すため、大統領の政策や指令に簡単には応じなくなりやすい」と指摘する。