「衆議院VS参議院」 不要な議員は減らせ!今の参院なんていらない

参院は「ミニ衆院」
議員を減らす約束はどこへ?

 今回の衆院選では、参院議員だった林芳正が山口3区で当選した、俗に言う「鞍替え」に成功した。

 もともと衆院山口3区は河村建夫元官房長官が現職だった。河村は、あと1回当選すれば衆院議長の目があるのを心残りにしていたが、出馬を断念したとされる。河村を降ろしたのは隣の衆院山口4区の安倍晋三元総理で、安倍の選挙区内にある下関が地盤の林が隣の3区へ移ってくれれば安倍は安泰だからだというウワサもある。

 そうまでして林が衆院へ鞍替えしたのは、是が非でも総理を目指したいのだ。歴代の総理は例外なく衆院議員から選ばれている。「総理へのラストチャンス」と考えた林にとって、参院は衆院へのステップボードだったことになる。

 日本では衆議院、参議院の二院制を採っている。両院のバランスによって「国民を代表して権力の専制を監視、統制する」ためである。だが「良識の府」と称する参議院は、どのような役目を果たしているのか。結局は、参院はミニ衆院、同質だ。

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