電子部品トップに 独自製品の開発を支える一貫生産体制 営業利益率で圧倒する村田製作所

電子部品メーカーのトップに立つ

 積層セラミックコンデンサの世界トップメーカー、村田製作所がじわじわと収益を伸ばしている。リーマンショック後の売上げ減少を経て、回復基調に入った2011年(3月期)から21年の10年間に、村田の売上高は2.6倍に膨らんだ。電子部品大手の日本電産(精密モーターなど)、京セラ(セラミック関連など)、TDK(磁気ヘッドなど)に比べると、11年時点では村田の売上は最も小さかったが、21年には僅差ながら初めて4社のトップに立った。営業利益も大きく増え、営業利益率は他社との差を広げて圧倒的に高い(図表1)。

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 村田は、積層セラミックコンデンサで世界シェア約4割を占める。表面波フィルタ、EMI除去フィルタでも、世界のトップシェアを有する。村田の特色は独自製品の開発・製造に力を入れ、セラミックなどの原材料から製品までの一貫生産体制を確立しているところだ。親会社が電子部品の中間製品(半製品)を生産し、国内外の生産子会社へ供給し、完成品に作り上げる。

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