クーデターから丸1年 崩壊と孤立化が進むミャンマー

テロリスト集団に変わった国軍
2008年憲法がある限り、民主化はできない

 2021年2月1日に起きたクーデターから丸1年、ミャンマーは民主派武装勢力の抵抗を止めることができない国軍は、ますます狂暴化している。ネウィン将軍による1962年のクーデター以降の長い軍政を経たミャンマーは、ようやく2011年に「民政化」。そしてアウンサンスーチーのNLD(国民民主連盟)政権が2期目の矢先に、ミン・アウン・フライン国軍総司令官がクーデターを起こした。国軍には愛国心で加わった人も多いが、フラインは個人的野心の実現のために、国軍を一気にテロリスト集団に変えてしまった。

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