俳句の遊歩道(`21/10)
この秋はパラリンピックに励まされ 平岩登代子
俳人鳴戸奈菜に「天高しさびしき人は手を挙げよ」がある。グルメの秋もいいし芸術の秋もいいが、歳時記に「体育祭・運動会」があるように運動は欠かせない。しかしパラリンピックの選手の活躍を見、その努力を知ると、あっちが痛いこっちが痛いといってる自分が恥ずかしくなるという。掲句は二〇〇三年の作だが今なら何と詠むだろうか。やはり「さびしき人は手を挙げよ」に癒されているか、車椅子やブレート(カーボン義足)を駆使しながら個の強さ可能性を表現していることに感動するか。いざ生めやも!
別に「体育祭終りの花火に庭染まる 横山房子」がある。