NEW LEADER LIBRARY(`23/2)
混迷が続き縮小する経済状況の中で
徒手空拳で業界トップ企業を作り上げた
噛めば噛むほど味が出てくるような経営論
著者は、大手半導体商社「マクニカ」の創業者。1972年26歳の時にパン屋の2階で創業。それから50年、資本金140億円、連結売上高7610億円、従業員3900名の東証プライム(旧東証一部)上場企業に育て上げた。
日本の半導体産業は80年代に世界のトップに立ったが、その後30年間で韓国、台湾、中国に追い抜かれ、今や存在感はほぼゼロ。
世界のトップに立った80年代後半から90年代にかけ、日本の貿易黒字を問題にしたアメリカが「日米構造協議」を仕掛けて、「非関税障壁がある」と市場開放を求めてきた。半導体産業凋落のきっかけとなった「半導体協定」を結ばされ、「金融制度改革」ではハゲタカファンドを引き込むことにもなった。