食料安全保障に一筋の光、それはコメだ(上)

値上げだけではない、供給が止まることも

 ロシアのウクライナ侵攻で、穀物大国ウクライナからの輸出激減を受け、世界的な食料危機への警戒が高まっている。台湾有事ともなれば、中国の食料政策の影響が日本を直撃する。食料自給率4割弱の日本にとって、「食料安全保障」も、最重要課題だ。

 ウクライナ産農産物の輸出停滞で国際市場に最も打撃を与えるのが、小麦(世界5位、シェア約10%)とトウモロコシ(世界4位、同約14%)及び世界輸出の半分近いヒマワリ油だ。

ここから先は

2,445字 / 1画像
この記事のみ ¥ 200