ポピュリズムはそれでも生き続けるのか イタリアの反省、「EUの守護神」独仏は?
イタリアではポピュリズム連立が崩壊
あのドラギ氏を首相とする連立政権が発足
高齢者を中心に新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が進む英国では、度重なる厳しいロックダウンなどの効果もあり、1日の新規感染者数はピーク時の3 %程度と、大幅に減少してきている。英国総人口の約85%が住むイングランドでは、社会的接触に関わる法的規制は全て、6月21日までに撤廃される見通しだ。ようやくコロナ禍克服への道筋が見えてきたが、イングランド公衆衛生庁の予防接種責任者は、引き続きマスク着用や一定の対人距離確保は必要であり、以前の日常生活を取り戻すには数年かかる可能性があると指摘する(BBC、3月21日付)。
コロナ禍に翻弄されたこの1年、「ニューノーマル」という言葉が浸透し、コロナ禍を契機として今後、人々の日常生活は大きく変化するとの見方が広がった。しかし欧州では既にもう1つの「ニューノーマル」が始まっ
ている。ブレグジットによる「英国なきEU」の船出である。