【電気化学の枠を超えて】規模を追うよりも利益重視営業利益率大台に乗るデンカ
注力分野に経営資源を積極的に投入
中堅の化学品メーカー、電気化学工業が商号を変更してデンカとなったのは100周年の節目の2015年10月だった。
創業当初は、カーバイドから肥料として石灰窒素を製造することを目的としていた。戦後は石油化学に参入し、樹脂加工品などを手掛けていった。最先端の電子材料や医療関連なども含めた今日の事業は「電気化学」の枠を超えたものになっている。
次の一歩は「攻めの姿勢」で踏み出され、「化学の可能性へ挑戦してソリューションを生み出し、新たな価値を創造する」と謳っている。既に注力している分野に経営資源を積極的に投じ始めている。