来年3月に行われる韓国大統領選挙 波乱の予備選、不安な統一候補

与党「共に民主党」は李在明
スキャンダル発覚で流動的

 来年3月に行われる韓国大統領選挙を目指し、与野党双方ではこの数カ月、各々の統一候補を選出する予備選挙に向けた動きが展開されてきた。

 与党「共に民主党」は総得票数で全体の過半数(50.2%)を上回った李在明(イジェミン)京畿道知事が、同党の統一候補となった。かねてから広汎な人気の李在明が選出されたとで、与党内はすんなりひとつにまとまると思いきや、党内に確執の火種が残った。理由は、従来、李氏が党内のいわば主流派ではないことにある。主流派といえば、文在寅(ムンジェイン)大統領を中心とするグループを指す。

 しかも、文グループは李在明に対して不安感がある。

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