「鉄のカーテン」時代の再来か「駆け込み寺」NATOも変わらずを得ない
戦争疲れ、みんな退屈を覚えている
ロシアの力を見くびっていないか
長期化の気配を示しつつあるウクライナ問題。ロシアとウクライナの間では断続的に停戦交渉が続けられているが、双方の主張や、背後に控える西側諸国の思惑が複雑に絡み合い、未だ解決の糸口が見出せない。当初は世界中が固唾を飲んで行方を見守っていたのが、いつしか情勢を伝える報道に慣れ切ってしまい、緊迫感が失われてきているように感じる。
それは錯覚ではないようだ。フィナンシャル・タイムズ紙(6月2日付、国際電子版)は、「西側諸国は、ウクライナ問題に疲れを感じ始めている」と指摘する。