丸投げ、他人事行政にウクライナ避難民の困惑

仕事を自治体に丸投げ

 日本に逃れてきたウクライナ避難民の多くが、日本政府の頼りない支援ぶりに困惑している。「形だけの受け入れ、遅すぎる対応」に不安を感じているのだ。いずれ人道支援への国際的な悪評となって跳ね返るだろう。

 ウクライナ避難民対応の主管官庁は法務省出入国在留管理庁(入管庁)である。避難民の困窮状況を把握して救済措置を定め、居住先となる地方自治体に適切な指示をするのが仕事だ。が、受け入れ先の自治体に事実上“丸投げ”しているのが実態だ。

 戦禍を逃れて日本を頼って来た避難民=戦争難民を受け入れ、安全で平和な日常生活を送ってもらうには、日々の衣・食・住を一定程度整える必要がある。そして、絶対必要なのが連絡や情報を得るための通信手段、スマートフォンだ。

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