ウッド・ショックが日本列島を直撃 新設住宅着工戸数が停滞なら一段沈む経済
需給切迫や価格高騰、納期遅延が連鎖
震源地はアメリカ、買い負け続く日本
ウクライナ戦争の激化・長期化、急激な円安・ドル高によって、木材の需給切迫や価格高騰、納期遅延等が連鎖する世界的な“ウッド・ショック”が、一段と深刻の度を深めている。こうした中で、ロシアが日本向け輸出のパイプを絞る一方、日本政府も対ロシア経済制裁の一環として、住宅建設に重宝されるロシア産木材の一部輸入禁止に踏み切った。こうした一連の動きが、「ショックの長期化・深刻化」に拍車をかけている。価格高騰に加え、昨年から続く海外からの調達難も、一向に解消に兆しが見られない。