コロナに揺らぐ北朝鮮 規律緩む軍 疑心暗鬼はクーデターの 恐怖へ
金正恩の怒り爆発の理由
密輸入の黒幕は新義州の第8軍団
厳しい表情を浮かべる姿はこれまでもたびたび見られた金正恩(キムジョンウン)総書記だが、先日開催された党政治局拡大会議では、さながら鬼の形相を見せた。同会議の主要議題は「コロナ防疫と思想統制」。正恩は「責任幹部が国家非常防疫戦に関する党の重要決定を怠慢と無責任さから実行せず、その結果、国家と人民の安全に極めて深刻な危機を招いた。その責任は重大であり、厳しく糾弾されなければならない」等と、壇上にいた複数の高位幹部を睨みつけながら激しく叱責した。
韓国等関係国が動画分析に加え、批判、解任の対象となる人物は挙手できない北の議事進行の慣例を合わせた結果、軍関係者の李炳哲(イビョンチョル)政治局常務委員と朴正夫(パクジョンチョン)政治局員の2人と見られている。