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恋愛遍歴と母への想い、その相関関係

水星逆行中の晩に、youtubeで懐かしい番組動画が上がってきたのを見た。
そうしたら、その内容には思いがけず合点のいくメッセージが語られていて深く腑に落ちた。
それはこの言葉。

「今までの恋愛は代用品。本当に欲しかったのは母親の愛。
お母さんを素直に愛することができれば
他の人も愛せるようになります。」

オーラの泉 江原啓之氏

月星座は感情や肉体を司り、古くは女体の生理リズムや妊娠ひいては母親を象意していた。
日ごろ、様々なバースチャートを見させていただく中でその月星座のアスペクトや様相が、恋愛面で非常なバイアスとなるケースは数多い。

その心はまるでヤドカリのように、自身の生身の傷つきやすい気質保護を求めて時に応じ或いは次々と、又別の保護者を探し渡り歩く。

誕生から乳歯が生え変わり始めるまでに培われる、母親たる対象に向き合う瞬間のその反射的なレスポンス(反応)は個人の月に刻まれる。

母子間において無償の愛情交流が何らかの理由により歪曲し遮断されてしまった場合、その喪失感を埋め合わせるための無意識の旅が始まる。

自らへの虚無感、無価値感、自信のなさを埋め合わせたい欲求とは裏腹に、相手からの疎外感、無関心、失うことへの焦燥感、恐怖心、不安感、満たされないことへの自己憐憫、喪失感、嫉妬、憎悪と執着心がこみ上げる。結果的に依存関係や支配関係へと成り下がる方向へ、狂暴化した月は後ろ手を引く。

母親への想いや母子関係における確執が、求めてやまない愛を喚起させてしまうのは皮肉なことだ。
だが、月は無意識のうちにパンドラの箱を開けてしまう性質のものらしい。

月というものの象意に、素直に感謝できるに越したことはない。
少なくとも魂の容れ物として人として生かしてくれているこの肉体に感謝する。


Emeru






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