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本を贈る

懇意にさせていただいている読書会の忘年会に参加した。
オンラインのころはけっこう頻繁に参加できたのに、リアルとなると逆に時間を作れない不思議。
加えて、ピアノを始めたのでますます本を読まなくなり、会の皆さんにお会いするのは久しぶり。
いくら間遠になってもいつでも温かく迎えていただけるのもその会の本当に素晴らしいところで、旧交を温めつつ楽しいお話がたくさんできた。

会の終わりに、本のプレゼント交換をした。
そのために本を用意したのだが、これがまぁ難しかった。
私は毎年ブックサンタに参加していて、

あまり子ども向けじゃない本をわざと選んだり、図鑑は必ず選んだり、考える時間も楽しくて、本を贈るのは嬉しいことなのだけど、相手も読書家となるとハードル爆上がり。
しかも、贈る相手がわかっていればその人が気に入りそうな本、もしくは逆張りで手に取らなそうな本をあえて贈るという手もある。
ところが、誰が受け取るのかわからないし、誰が参加するのかもわからないし、本屋さんをぐるぐるぐるぐる…けっきょく決められずにいったん諦めて家に帰り出直した。

別に尖った本でも、奇を衒った本でも、何でも受け入れてもらえそうな会だしメンバーだという信頼はあるのだけど、贈るからには読んでほしいし、少しは喜んでほしいという下心が邪魔をする。
どうしよう。
どうしよう。
決まらない。

で、けっきょく自分が大好きで、気に入っている本にした。

困った時のヨシタニシンスケさん。
無難というか、安心というか、嫌いな人はいないだろうし、読むのに負荷もかからない。

で、音楽とともにプレゼントをみんなで回して、私のところに来た本が、冒頭の写真の本!
日々臆測!
ヨシタニシンスケさん!!

するとですよ!
もうお一方、ヨシタニシンスケさんを持ってこられた方がいて、ヨシタニシンスケ人気大爆発。
困ったときのヨシタニシンスケさん。
ヨシタニシンスケさんはいいぞー。

本を贈るのも贈られるのもとても幸せ。
その幸せを知っている人たちと幸せを分かち合えるのも幸せ。
一年の締めくくりにとても楽しい会だった。





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