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676時間

上達しないとか、上手く表現できないとか、それでピアノに鬱屈した感情を持つことはあるけれど、練習だけは嫌いにならない。
というか、むしろ好き。
練習はとても楽しい。
もちろん、そこにも上達しない、表現できないという悩みがあるのだけど、練習しているあいだの独特の集中力が好きだな。

昨年の2月からアプリで練習記録をつけている。
昨年の2月~12月の練習時間は676時間だった。
一日平均2時間。
実際は全く弾かなかった日もあるし、練習時間のほとんどはお休みの日に集中していたけど、そこそこやってた。

上達がこの時間数に比例しないところが残酷だよねぇ。

全体の半分くらいはハノンとスケールに当てている。
費やしすぎかなーと思うけど、しっかりやっていると1時間くらいはすぐに経ってしまう。
ハノン嫌いなくせにね笑

ふだん、時間がない時のハノンは単純に指が温まればいい、という準備運動的なそれ。
でも、時間があるときは、わりと一本一本の指の動きを確かめるくらいにゆっくり、しかも片手ずつ弾いたりしている。
ハノンを始める一番最初、先生は「ハノンは指を鍛えるもの、というのは違います」とおっしゃった。
ならどういうものなのか、ということにははっきり言及がなかった。
でも、たぶん、鍛えるのでなければ、独立して動くとか、均等に動く、が目的なんだろう。
…と、もやっと思いながらやっているから嫌いなんだけど。
嫌いなわりにめちゃくちゃ丁寧にやっている。
えらいよね!

ハノンって指番号さえ覚えてしまえば頭を使わなくていい、っていうけど、ほんとなのかな。
頭を使わない作業のような言われようも、もやっと嫌だなと感じる理由。
私は全然まだ指が勝手に動くような域に達していないから、作業になる心配はいらないけど。

最近、両手の音がバラつくのが、ハノンでも曲でも気になって気になって、ハノンを執拗に練習するのはそれもある。
先生はそんなにすぐに解消しないから気長に、とおっしゃっていたけど、一度気になるともうそこしか聴こえなくなる。
あ、またバラついてる!
演奏の質も表現力がさほどない今、そういう細部を整えるのが必要なのでは?と思ったり。
するとますますハノンに嵌るというね、嫌いなのに。
もしかして、一周回って好きなのでは?笑

無駄を排除して効率よく、みたいなスローガン大好き。
でも、ピアノはなぜかたくさん無駄をして、たくさん寄り道して、時間を使いたい気がしてる。
もともとセンスがないんだから、それをカバーするのは大量投下する時間しかないじゃないか、と思っている。

今月はすでに35時間。

時間≠上達

休みが多かったからとはいえ、頑張っているね、自分(褒めていくスタイル)



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