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HEROSHOW vol.7- クリエーターと気持ちをそろえて仕事をする。 -


こんにちは。NEWHERO事務局の堀内です。
毎回テーマに応じたゲストを招き、インタビューや参加者の皆さんとのワークや議論を交えながら開催しているHEROSHOW。

今回は、2021年5月19日(水)に開催した、第7回HEROSHOW「クリエーターと気持ちをそろえて仕事をする。」のレポートをお届けします!


【ゲスト】
加藤朝彦さん(合同会社まるめがね/クリエーティブディレクター)
東京でグラフィックデザイン・webの設計を経験後、北海道喜茂別町に地域おこし協力隊として移住。現在フルリモートでクリエーターとして活動しながらコーヒースタンドの運営やソーシャルアクティビストとして全国の地域課題解決に取り組む。

宮地龍馬さん(映像クリエーター)
映像を学びながらスチールフォトグラファーの元でアシスタント経験後、写真と企業VPなどの映像の仕事に携わる。コロナ禍で子どもと過ごす時間が、この子たちの未来を良いものにしたいという思いや自分の仕事の在り方を考えるきっかけとなりNEWHEROに参加。


磨かれた感性や専門性の高い仕事に、リスペクトする人も多い「クリエーター」。ゆえに「発注しにくい」「どこか遠慮してしまう」という経験がある方もいるのではないでしょうか?今回は、クリエーターとして活躍するお二人に、仕事に対する考え方や大切にしていることなどをお話しいただきました。

クリエ-ターのこだわり

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ーまずは、お二人それぞれが仕事を受ける際、どんなことにこだわってお仕事をされているかを教えてください。

加藤さん「僕はアウトプット前のプロセスを大事にしていて、それが自分の得意なところでもあります。なので、相手の思いや課題感を聞いた上で、『本当にそれ必要でしょうか?』という質問を投げかけるようにしています。『何かやらなければ』という思いが強いと、課題解決の手段として『本当にこれが適切なのか』という考えが抜け落ちてしまうと思うんです。お金もかかることですし、効果がなかったらがっかりしますよね。そうならないためにも、期待値がどこにあるのかのディスカッションは大事にしています。」

宮地さん「僕の場合は、既に企画が決まっていてそれを形にしていくことが多いので、基本的には自分ができることは何でもやろうと思って取り組んでいます。実際、映像クリエーターと聞いても、何をどこまでできるのか分からない人が多いと思うんですが、僕の場合は、スタイリストさんを入れる予算はないとなれば、撮影で使う小物なども私物を持っていきますし、ロケバスとして車を出すことも。クライアントさんにとにかく寄り添った仕事をすることを意識しています。」


課題解決の手段の一つとしてのクリエーティブであることは、依頼する側も意識する必要があるかもしれませんね。そこに向き合ってくれているというクリエーターさんの姿は新たな気づきでした。

価値観のすり合わせに遠慮は要らない

ー依頼する側は、希望を伝えすぎるよりお任せした方がいいのか悩むこともあると思いますが、価値観を合わせるのにどんなことを大切にされていますか?

加藤さん「思っていることは全部言ってほしいし、具体的なイメージがあれば教えていただける方が嬉しいなと思っています。もしイメージが浮かばなければ、いくつかパターンを作って引き出してあげるようにしています。もちろんすべてに応えられるわけではないですが、要望に対してそのとき最善なものを組み立てるのがクリエーターの仕事です。最終的なアウトプットは任せていただけた方がやりやすいですし、それがやりがいでもありますが、それまでの過程では遠慮せずにどんどん言ってほしいなと思っています。」

宮地さん「僕も同じですが、うまく言葉にできないクライアントさんもいらっしゃいます。実際に見てからじゃないと判断できないのは当たり前なので、『これですね!』と思っていただけるまでは、パターンを見せてやり取りします。ただ、ある程度出来上がったときに変更などがあると修正しにくいこともあるので、その都度言ってもらえると嬉しいですね。」

ー作業の重さがわからないと、どこまで修正をお願いしていいのか、最終的に言えばいいのかと思うこともありそうですが、途中でもコミュニケーションを積極的に取っていった方がいいんですね。

加藤さん「できていないことも多いですが、クリエーターが何を考えて、どんなプロセスで完成に辿り着いたのかを提示するのも大事ですよね。クライアントさんにとっても途中のコミュニケーションを取った方が完成品への愛着が湧くと思うので、一緒に作っていくという形が取れると理想的だと思います。この人と関われてよかったという気持ちになっていただけたらクリエーター側もすごく嬉しいですね。」

宮地さん「確かに、僕らも説明不足でもっとお伝えしないといけないこともあると思います。例えば、クライアントさんから修正依頼があった場合、どのように修正したかなどの細かい説明もすべきですね。ただ、僕たちって遠慮するほど特別な人じゃなくて、もっと身近で、どこにでもいるただのおっさんで(笑)。ありがとうって言われると嬉しいし、ダメ出しは凹むけど嬉しい(笑)。今日それがみなさんに伝わって、遠慮しない関係で一緒に仕事ができると嬉しいです。」

任せっきりにせず、信頼の上でのコミュニケーションを積極的に取っていくことが、よりよいものを一緒に作り上げていく上でとても大切だということがわかりました。依頼する側のみなさまも、伝えたい想いがある際には、まずこの人とやりたい!と思ったクリエイターさんに積極的に伝えてみるようにしてみてはいかがでしょうか。

隣を走れる関係性で同じゴールを目指す

最後に、今回のHEROSHOWにご参加いただいたみなさんの感想をご紹介します!

・クリエーターの気持ちとクライアントの思いからいかに良い相乗効果を生んで一つのものを作り上げるかという葛藤に、コミュニケーションの重要性を感じました。
・どこまで要求を伝えるのが失礼に当たらないのかは悩むところでした。お任せしますと言ってから結果違った、となるのがヘアサロンと似てますね。
・本当に必要なのかを突き詰めていくこと、相手にとって最適なことかを見極めることも大切なことだと気づきました。

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クリエーターと聞くとコミュニケーションのハードルは高く感じられがちですが、距離感が近く感じられるお話でした。隣を走れる関係を築きながら、一緒にゴールを目指すのが『気持ちをそろえる』ことなのかもしれません。
普段クリエーターと関わる機会が少ない方にとっても、NEWHEROがそのつながりの場になることを願っています!

今回出演された、加藤朝彦さん・宮地龍馬さん、
そしてご参加いただいた皆様。
貴重なお時間をありがとうございました!

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ゲスト:加藤朝彦合同会社まるめがね/クリエーティブディレクター) 
宮地龍馬さん(映像クリエーター)
インタビュアー:谷本 明夢(NEWHEROコミュニティマネージャー)
グラフィック:松本望美(グラフィックレコーダー)、藤田 絵梨(NEWHERO事務局)
文:堀内香(NEWHERO事務局)

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