241014_寿命院永徳寺から村上城跡へ
朝チャリ_観音山方面へ
ここ最近は車で15分〜20分ほど走った中継地点から自転車でぐるぐると散策することにハマっています。
今回紹介するのは市貝町の観音山方面の中で見つけたスポットです。
以下の条件に当てはまる散歩コースを提案していきたいと思います。
①駐車場がある
②魅力的な場所である
③30〜60分の散歩コースである
観音山の頂上には寿命院永徳寺があってそこには千手観音立像があります。これは市貝町の指定文化財となっています。そしてこのお寺の先には「村上城」という城跡がしっかりと残っており、そこを登っていくと神社が見えてきます。自転車で行くのは実は2回目なんですが、前回はうっかり見落としていた基調な情報を今回追加して紹介していきます。
以下に自転車で行ったときの記録を紹介します。この中のお寺から村上城跡、展望台までおよそ20分ほど歩きました。じっくり見てもちょうど30分くらいのコースとなります。
おすすめ散歩コース
1.寿命院永徳寺
まずは永徳寺手前の駐車場まで行きます。かなり広い駐車場です。自転車で行くには、上り坂がちょっと辛いです。駐車場の先には「史跡 村上城」という石柱が経っており、お寺の階段が見えてきます。
これが永徳寺の観音堂です。大きいです。右手には市貝町の文化財に指定された「千手観音立像」であることが示されています。
実は、ここには2回来ているんですが、前回は千手観音立像を見て、満足してしまい、見上げた先にこんな素晴らしい彫刻があることを見逃していました。
そして文化財である「千手観音立像」がこちら。朝早くても、センサーライトが点灯するので、くっきりと見ることができます。
以下、案内板より引用します。
栃木県指定文化財(史跡)
村上城跡
年代略記
昭和四十一年八月二十三日指定
村上城の築城時期は、古文書によれば平安時代末ごろと思われる。その
後、永和四年(一三七八年)益子越後守正宗の次男村上新助良藤らによっ
て現在の遺構のような城が築かれたと伝えられている。それ以前は子孫女と称していたが、この時より地名を村上と改称したという。
栃木県指定有形文化財(美術工芸品)
千手観音立像年代略記
本尊
昭和四十一年三月十八日指定
御前立
昭和四十一年八月二十三日指定
御本尊千手観音立像は行基菩薩、神前立は徳一国師の作と伝えられていたが、御前立は鎌倉時代のものである。
永徳寺は、弘仁六年(八一五年)嵯峨天皇の御代に開山されたという。
市貝町指定有形文化財(建造物・美術工芸品)
千手観音堂・脇侍
年代略記
千手観音堂
昭和四十二年十月二十四日指定
脇侍昭和六十二年四月九日指定
堂宇は、その昔飛騨の匠が建立したといわれていたが、現在の堂宇は元
禄年間の造作で、大工棟梁は田野辺村の宮大工永野万右衛門智保である。
脇侍は、木造十一面観音立像、伝広目天立像、伝多聞天立像、二躯の菩薩立像でいずれも平安時代の作である。
平成四年三月二十日
栃木県教育委員会
市貝町教育委員会
2.村上城趾
さて、永徳寺の観音堂から左手に進むと拝殿が見えてきます。その手前に村上城跡の入口が見えてきます。そこから山道を登っていきます。
村上城は1187年からあると言われており、鎌倉時代より前からの歴史があるようです。下にあるようなお城の地形を表したものを縄張り図または、ケバ図と呼ぶそうです。
山道を登ると、階段が見えてきます。この左の階段を上がると、五社神社があります。階段の両脇には空堀が続いております。以下の写真でもよくわかると思います。
五社神社とは、写真で見てもわかるとおり社の中に五つの神社が祀られています。残念ながら神社の名前まではわかりませんでした。
そしてさらに先に進むと、本丸に出ます。平らな地は梅園になっているようです。
この鳥居の先に、観音山の頂上がありました。標高172.2m。
神上城跡
観音山(一七二・二m)に築かれた山城で、東西約二〇〇
m、南北約二五〇mの規模である。本丸は山頂にあって、東西約四•m、南北約八五mで不整な三角形状をしている。
築城について古文書によれば文治三年(一ー八七)、平宗清の守る村上城が落ちたとあることから、築城の時期は平安時代末頃と思われる。その後、永和四年(一三七八)、益子氏の一族村上新助良藤によって現在の遺構のような城が築かれ、村上氏は三代、五十年にわたって居住したと伝えられている。
丸
永徳寺境
村上城跡略測図
県指定記念物(史跡)
昭和四十七年十月一日
市貝町教育委員会
3.観音山の展望台
さて、30分の散歩コースには村上城をまわるだけでは、ちょっと物足りません。そこでもうひとつここの展望台を紹介します。これ、知ってないと立ち寄れません。
村上城から降りてきて、右手に進むと永徳寺の拝殿が見えてきます。そのさきまで行くと細い道があって、山を降りることができます。その途中に、このような東屋がありました。これが展望台。
「観音山梅の里」の駐車場に停めて、山をのぼるルートもありますが、登って下ってくると30分では戻ってこれないかもしれません。