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女の告げ口

女というのは、独占欲に所有欲、そして嫉妬もすごい。
それでも『好きな男』にはとことん入れ上げる。
倫太郎はよく話をしていた。


『あのな、女の金持ちって半端ない。『この人!』って思う人にはとことん入れ上げる。そして財布の中はパンパンに万札が入ってるけどな。アフターで銀座のクラブに行くやろ。おっさんたちがワーワーやっててな、チラッてお会計の時財布みたら全部千円札。 男の方が見栄っ張りで、女の方がほんまに使うとこ使う。度胸がまるで違うねん』


なるほど、女性の方がすごいねんなと。。。

好きなホストのために風俗で働いてお金を作る女性がいるのは聞いたことあるけど、好きなホステスのために、身体売る男性なんて聞いたことない。
とにかく倫太郎はホストの世界を通して、裏の世界。

人間の欲望の世界をまざまざと見ていた。

ただし、女性は入れ上げても他に応援したくなる子が出来ると、さっさとそっちに行ってしまう。

育てがいがある方が俄然やる気が出る。
相手が新人でましてや自分好みになるともっとやる気が漲る。

倫太郎がバリ島にホストホテルを作ったせいで、日本の店の客をおざなりにしていた。
その間に客たちは若くて可愛い子に移ってしまっていたのだ。


その中で爆弾発言をしてしまう。
若手ホストにヘルプで大御所のホストたちが入る時もある。
そこで言ってしまった。

『最近ずっと来てなかったのでどうしてたのかな?って話してたんですよ俺たち』

『いやーねー 倫太郎くんたちが作っているバリのホテルに遊びに行ってたのよ』

『なんですか?そのバリのホテルって?』

『すごい若いバリのイケメンたちが私たちを行っている間接待してくれるのよ』

なんてペラペラ話してしまっていたのだ。


大問題になっていた。 
日本で同伴を伴う営業活動ならともかく、海外まで連れて行ってお客を遊ばせるなんて、もってのほかだった。


このことはオーナーの耳にも入っていた。

倫太郎が日本に帰って来た直後にオーナーとの話し合いの場が持たれていた。

まさかそんなことになるとは夢にも思ってなかったのだ。

#私の友だちの話 #私の話#ホストクラブ#女の告げ口

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