シャンパンタワーの先に。。
私の友だちの話
ニューオータニから1週間過ぎたとき、その女性は知子さんのいう通り
その女性はクラブに訪ねてきた。
新人の倫太郎はウェイターとして働いていたが、『指名』を受けた。
初めての『指名』で緊張していた。
『ねえ、何から頼めばいいかしら?それとこれはあなたの売上になるの?だったらしっかり売上取ってね。』
『ありがとうございます。ではシャンパンから開けてもらってもいいですか?』『どういうシャンパンがあるの?』
『5万円から300万まであらゆるシャンパンがあります。』
『そうねえ。 100万くらいのから頼みましょうか?』
そうやって初指名をもらった倫太郎は100万のシャンパンを頼んでもらい、
二人でいろんな話をした。
時間もそろそろ近づいたので、
『僕は違う席にヘルプに行かないといけないので』
『わかったわ、また来るわね』
そう言って、女性は帰って行った。
そうやってその女性は週に3回来るようになった。
毎回100万以上のお金を使って。
週に3回も来るようになると、同伴というシステムを使わないといけないことがる。
外でもご飯を食べるようになった倫太郎。
その女性も求めることが多くなってきた。
買い物に一緒に行ってほしい。
あの映画を一緒に見てほしい。
親とも変わらない年齢の女性がどんどん甘えてくる。
知子さんに随時相談していた。
『そう言われたら、こう言いなさい』
知子さんのアドバイス通りに言うと、女性は喜んだ。
知子さんは話した。『今日はプレゼントを渡しなさい』
そうやって一緒に買いに行って、女性に渡した。
目をキラキラさせて心から喜ぶ女性。
倫太郎はその女性だけでなく、ヘルプに着いた席でも人気者になり、気がつけば入店3ヶ月でランキング6位まで上がっていた。
みんな100万から300万単位でお金を落としてくれる。
倫太郎に入る給料は知れていた。
女性たちが倫太郎に指名を入れれば入れるほど、一人の女性を相手にする時間は短くなる。
なので女性たち同士の取り合いが始まる。
ヤキモチも半端なくなってくる。
『あなたまたあっちの席に行くの!?』 露骨に怒られる。
そんな時に知子さんに相談した。
『だったら次は外で会った後、やってしまいなさい』
『え???何を』
『決まってるでしょ』
『絶対無理』
『何言ってるの?そうすることによって、あなたから離れられなくさせるのよ』
倫太郎は背筋も凍る思いだった。
『とうとうその日が来る』
とは思ってもなかったのだ。