夜間の金八先生
倫太郎は夜間高校の臨時教師にようやくありついた。
あらゆる人間関係を見て来た倫太郎は”教員”になって、1からスタートするつもりだった。
夜間の学校 色んな生徒がいる。
不良もいれば、家庭の事情で、年齢もまちまち。
そんな中、倫太郎は大人気になった。
と、言うのもトークがオモロイ。
それに学生たちの気持ちが痛いほどわかったからだ。
ある日、教員室を訪ねた生徒が倫太郎がいないので、デスクに積み重なっていた本の間から『エロ本』を見つけてしまった。
教室に入るも、全員がニタニタ笑っていた。
倫太郎は訳もわからず 『お、お前ら!!なんか隠してるやろ!』
『隠してるのは先生やろ!!』
『何を俺が隠すねん!』
全員声を上げて笑っていた。
『あーお前ら俺の机のエロ本見つけたな!!』
直感でわかった。
『気持ち悪い先生!!』
『先生だって人間や!見て何が悪いねん!お前らも見てるやろ!』
『俺らは本なんか買わん!』
『だったら何で見るねん』
『俺らはこれや!(スマホを見せる生徒)』
『本と変わらんやろ!!』
みんな笑っていた。
そんな和やかな教室での会話と裏腹に、とんでもないことにまたまた巻き込まれて行った。
東京でこの話をしていた時に倫太郎は私に言った
『高校の生徒より、めっちゃやばいのが親やで』
親やで。。。
親って。。。。