適性に合った役割分担をー関西学生野球第6週
去る10月20日、東京六大学野球では、優勝の行方を大きく左右する、早明戦が行われていました。
その裏で、関西の早慶戦こと同立戦がわかさスタジアム京都で開催されました。今回は趣向を変えて地元関西の有名大学のリーグ戦を観戦しました。
因みに、立教大学と同志社大学のキリスト教系大学同士の定期戦のことを同立戦というが、ここでいう同立の立は立命館大学のことです。
その前に関西学院大学と京都大学の試合も観戦しました。
土曜日の試合は雨で流れたため、月曜日に振替されました。そのため、この日の試合はそのまま第二回戦の取扱いのようです。
第一試合
京大1 - 14関学
試合開始は予定よりやや早く始まりました。東京六大学野球以外の学生野球だと割とあるあるです。
試合展開は関学の一方的な展開。京大は得点したので、今秋の早稲田ー東大の時のような歴史的大敗ではありませんでした。
京大側で観戦しましたが、チアスティックを配布していました。応援団がいるところが六大学よりも内野よりでホームベースが近かったです。
観客数でも応援団員の数でも関学が圧倒的に多かったです。京大応援してる人は割とバックネット裏に多い印象で、東京六大学で応援席にあたるところはほぼ野球部員やその友人、応援団OBなどの関係者が多い印象でした。
関西学生野球連盟の応援はかなり高校野球に近いスタイルです。もしかすると、甲子園が近いので高校野球の影響を受けているのかもしれません。出塁したら、天理ファンファーレが流れ、メドレー曲も流行を取り入れています。因みに、京大の出塁ファンファーレは天理のやつではなく、ポパイでした。
この日京大は吹奏楽も少数ながら来ていましたが、関学はテープといいますか、スピーカーから音源を流していました。わかさスタジアムは鳴り物NGではないはずなんですが、なぜ来ていなかったかはよくわかりません。
ただスピーカーで流していても名古屋で観た時の天下の東大のごとく間が開くことなくスムーズにすすめていました。鳴り物禁止の球場も日頃使っているので手慣れているのでしょう。
あと、応援メドレー曲でもGOとかFIGHTとかWINだけでなく、歌詞をそのまま歌ったり替え歌のものも多いですので、覚えていないと大変です。
京大は旗掲げず、関学はかなり外野よりでどこぞの地方大学応援団のごとく、試合開始から終了まで旗を掲げてました。京大は部員数も少ないので仕方ない部分があります。
第二試合
立命館7 - 0同志社
第二試合は伝統の一戦とされる同立戦です。
関学連では早慶戦のごとく一試合のみの開催ではなく、普段通り二試合組まれます。また、東京六大学と異なり再入場できるので、一度外の様子をみてきました。
流石に早慶戦みたいにスポンサーが栄養ドリンク配ってるとか、新聞を発売とかはありませんでしたが、グッズ発売や新聞配りは各大学していました。
試合は立命館大学の一方的な展開で同志社打線は沈黙しました。
野球の実力は完全に素人なのでなんともいえません。
ただ応援の面では非常に惜しい部分があったと言わざるを得ません。これは応援で負けたと言っても過言ではありません。
正直試合そっちのけで、気になったところは「団旗」です。試合開始前と後のエール交換時に団旗を掲げていましたが、そよ風に煽られて旗手がバランスを崩し、団旗付きが団棒を支える場面が何度かありました。
応援団的には旗は神聖なものであり、落としたりすることは許されないものです。落とすということは幸いしていませんが、バランスを崩すのも旗手としては避けたい部分です。極論風が強かろうとバランスを保たないといけません。
袴を着て持っていたのでもちにくさもあるのかもしれません。しかし、旗を持つ以上、責任持って掲げてほしいものです。これは練習ではなくて本番です。複数回あったのも考えものです。
華の旗手をつとめるのは四年生で幹部としてかっこいい所を魅せたいのはわかります。しかし、単純な練習不足なら問題外ですが、苦手なものを無理してするのは考えものです。
伝統で最上級生が持つものとなっているかもしれませんが、これならしっかり持てる下級生に任せるなり、学ランに着替えて持つのがいいと思います。
下手に掲げるくらいなら掲げない方がマシです。
私は体も小柄で、なおかつ不器用だったので旗を掲げるということはありませんでした。恐らく旗手をしてた人より、よほどのポンコツ部員です。かなりヤラカシもしています。
しかし、観客を盛り上げたり、司会をするのには自信がありました。
私のいた某地方大学の応援団組織は決して良いとは言い切れないし、やり通せたのも不思議なくらいです。しかし、役割分担ができていたのが幸いしてここまで出来たのだと思います。
なかなか、筋の岩井良明さんがOBだった団体に物申すのもおこがましいことかもしれませんが、伝統の一戦というくらいならそのあたりの役割分担なり練習なりの準備をして欲しかったと感じました。
下級生はかなり頑張っていたのに、最後の野球応援でこれは非常にもったいないです。
応援のスタイルも同志社特有のものがあってなかなか面白かったですが、長くなるので一つだけ。
守備中のファイトコールは早稲田のファイトコールと似てて、リズムはほぼ同じでした。