【西の夢の島】「夢洲」へ ①徒歩上陸の軌跡
※2025年1月訪問
2023年の夏、夢の島を訪れました。
今回訪れたのは夢の島に名前がそっくりな大阪市此花区にある夢洲です。
夢の島と夢洲の共通点はゴミの最終処分場として海面を埋め立てられた土地であるという点です。
しかし、埋立地としての歴史は夢の島の方が深く、戦前まで遡ります。一方、夢洲の埋立は1970年代後半です。
土地開発も夢の島では1970年代後半から行われていました。
一方夢洲は長年開発はごく僅かに留まっていましたが、2025年にようやく地下鉄が開業し、万博の会場として本格的に開発がなされます。
尚、夢洲は隣接する舞洲、咲洲に比べると開発は遅れていました。
そんな西の夢の島こと夢洲に徒歩で上陸した軌跡をお送りします。
伝法駅から
まずは淀川橋梁のつけかけ工事が進む伝法駅で降ります。すでに橋脚ができており、工事が着々と進んでいます。
淀川橋梁の橋脚の高さも低いですが隣接する第二阪神国道、伝法大橋の橋脚バイパス側の新伝法大橋より低いのは一目瞭然で、淀川橋梁とさほど変わらない気もします。
淀川左岸沿いをひたすらくだる
阪神高速湾岸線高架まで
この辺りの淀川は一部地図では新淀川とも呼ばれます。明治期の改修工事で誕生した「人工的」な河川です。
奥の橋は阪神高速湾岸線の橋です。六甲の山々?も見え、関西の山の多さを感じます。
下流側からだと少し離れないと淀川橋梁が見えません。新伝法大橋の高さが際立ちます。
淀川左岸には戸建て、マンションがひしめき合います。奥にみえるあべのハルカスに一つビルを足したような高層ビルはタワマンでしょうか?
そのまま河川沿いに歩けないので一旦横道を下ってすぐに河川沿いの道に回帰します。
大阪湾岸エリアには漁業組合も残ります。また、淀川沿いにはありませんが、渡船も盛んなエリアです。
河川沿いを歩くとマンションは見えます。この時点で伝法駅を出て15分〜20分なので、なんとか徒歩圏内でしょうか。
マンション群を過ぎると少し建物もまばらとなり、南港エリアのシンボル、コスモタワー(大阪府咲洲庁舎)も見えます。
河川には鉄塔がたっており、電線が通っているようです。電線だけ河川をこえる光景は見ない気がします。対岸は工場のようです。
下流に進むと工場や工事関係の製品を売る業者が多くなります。
阪神高速湾岸線が近づいてきました。中央部だけアーチ構造になった橋のようです。
高速に近づくと共に対岸の山々も近づいてきました。
いよいよ阪神高速の高架下まで来ました。気持ち的にはかなり進んだことになりますが、まだ全体の半分弱くらいまでしか歩いていません。
常吉大橋まで
阪神高速湾岸線側を振り返ると、ビル群が見えます。梅田あたりでしょうか?
ここで自動車も走る通りと合流します。舞洲の例の清掃工事も見えます。
灯台のようなものは風向風速計のようです。淀川の河口を示す何かと思いましたが違うようです。
都市部の沿岸は公園と工場が相場です。
いよいよ常吉大橋を渡り「本州」をあとにします。
奥にみえるのは此花大橋で本州から舞洲に行くもう一つの手段です。
ド派手な清掃工場がかなり近づいてきました。デザイナーが手がけたゴミ焼却場でマスコミからムダだと批判を浴びていました。
煙突の写真しかありませんが、夢の島にある清掃工場の方がスマートなデザインなのは一目瞭然で、良くも悪くも大阪らしさがあるスポットです。
北側に目を向けると対岸の阪神間の街並みがのぞめます。
南側からは此花大橋の他、奥には赤い橋、南港大橋も見えます。
常吉大橋すぐ脇には清掃工場もあります。築年数も経ち、汚れも目立つようになっており、気味の悪さが際立ちます。
洋館デザインは劣化するとすぐに廃墟感が出てしまいます。
観光地として賑わっているという意見もありますが、このデザインはムダで失敗ではないのかというのが私の意見です。異論は認めます。
舞洲上陸
舞洲は物流・工場と公園の島です。
土地利用の側面では、公園やゴミ焼却場が共にある点で、夢洲より舞洲の方が夢の島に近いです。しかし、夢の島付近には新木場駅があり、京葉線、地下鉄有楽町線、りんかい線が集う交通結節点ですが舞洲には鉄道がありません。
舞洲食堂は一般利用可能ですが、出だしが遅かったのでそのままスルーしました。
ここの交差点の高架橋は万博の交通集中対策に造られたそう。此花大橋も万博終わるまでの当面の間徒歩や自転車での通行はできません。
夢舞大橋は歩行者、自転車通行不可と看板が出ていて徒歩上陸ならずか!?
しっかり歩道も整備されており、徒歩で無事夢洲へ行けそうです。
注意看板が更新されていないだけでした。かつて、夢洲への徒歩上陸はできませんでした。
セレッソのスポーツクラブの他、オリックスバファローズの施設もあります。オリックスの方は二軍本拠地があり、選手が舞洲でプレーします。
夢舞大橋
夢舞大橋に歩道が整備されたのはつい最近、大阪メトロが夢洲まで来た2025年1月19日のことみたいです。
夢洲と舞洲を結ぶ橋のため、夢舞大橋という割と単純なネーミングです。
夢洲に至るバスは2024年夏頃に廃止となったそうです。ただ万博に向けてか、大阪シティバス(大阪市バス)の教習バスが結構走っていました。
夢舞大橋は世界初の浮体式旋回可動橋とのことです。非常時など大型船が通る時はこの橋が動くとのことです。
恐らくこの辺りはカジノを含む統合型リゾートの建設予定地です。
付近には天保山の観覧車やUSJもあり、臨海部にある葛西臨海公園、東京ディズニーリゾートと立地が似ています。
アーチ状の構造物で橋は支えられているようです。
夢洲側の少し陸が出っ張ったところあたりに橋の旋回時はくっつくのでしょうか?
夢洲の東側にはコンテナ基地が広がり、トラックの通行量がかなり多いです。
夢洲上陸!
夢舞大橋を渡り、西の夢の島こと「夢洲」に徒歩で上陸しました。
伝法駅前からここまでおよそ1時間40分でした。
なお、淀川のサイクリングコースも夢洲が終点だそうです。
まだまだ更地が多い夢洲ですが万博にむけた構造物も見られます。
次回は万博を控えた夢洲の様子を紹介し、新線で夢洲を去るところを書く予定です。