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近鉄の「新車」を求めてー③遠近分離ダイヤの弊害!?大阪線で戻る

ルートの確認

前回は大和八木駅まで、最新の8A系で来ましたが、大和八木からは近鉄大阪線で俊徳道まで移動します。

今回たどって来た大まかなルート

先にここまでのルートを見ていきます。鶴橋を出発し、大和西大寺、大和八木と辿り、最後大阪線の俊徳道を目指します。
駅名がちょこちょこ出てくるのでわかりにくいですが、参考になればと思います。
このルート、実は近鉄大回りとして適用されるルートで、このルートでの運賃は鶴橋から俊徳道までの最短距離で計算し、240円です。これだけまわってこの価格は、運賃値上げされている近鉄の小旅行するには財布に優しいです。
因みに発着駅いずれかが布施、大和西大寺、大和八木で囲まれた環状線内にないといけないというネットの記載があり、一応近鉄にも確認とったとのことですが、この辺りの解釈は読み手や現場単位だと割れそうだし、現場でそこまで確認してるかは未知数です。
自分も通り抜けいけると解釈して何回か、伊勢方面から西大寺経由で鶴橋に抜けたことありますが、アウトの可能性が高いそうです。
田原本線経由はそもそも解釈の余地はありませんが、大昔に生駒から南大阪線の駅まで買って、知らずに田原本線経由で行って、駅員のご厚意で追加なしで行ったこともありました。鉄道の特例はムズイ。

五位堂で遠近分離ダイヤの洗礼を浴びる

五位堂駅で急行と区間準急が接続

というわけで前置きが長くなりましたが、急行で五位堂駅までやって来ました。五位堂駅は10両編成対応ですが、乗ってきた急行も接続の区間準急も4両編成です。少し寂しいです。

大和八木 ⇒ 俊徳道
2024年10月11日(金)
14:53 ⇒ 15:48
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所要時間 55分
運賃[IC優先] 590円
乗換 1回
距離 29.7 km
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■大和八木
↓ 14:53〜15:00
↓ 近鉄大阪線急行 大阪上本町行
↓ 3番線発 → 3番線着
■五位堂
↓ 15:11〜15:48
↓ 近鉄大阪線 大阪上本町行
↓ 4番線発 → 2番線着
■俊徳道
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(運賃内訳)
大和八木〜俊徳道 590円

★PC・スマホでこの検索結果を見る
https://yahoo.jp/MuU4BY

[Yahoo!乗換案内]
↓ アプリのダウンロードはこちらから
https://transit.yahoo.co.jp/smartphone/app/

※定期代やチケット設定が含まれた検索結果は個人の設定に依存するため、上記の文面やリンク先の経路・料金が、送信元と受取先で一致しない場合がございますのでご注意ください。

Yahoo!乗り換え案内検索結果より

しかも、上記の検索結果の通り、五位堂駅では区間準急を見送ります。区間準急に乗り換えても、俊徳道駅への到着時間は同じです。

Yahoo!乗り換え案内アプリより 
高安駅上本町方面平日ダイヤ。
2024年10月17日確認。

これは高安始発の普通が、五位堂駅まで来る区間準急より3分ほど先に出てしまうためです。途中弥刀駅で普通を追い越すため、今里駅に行く場合に限り、布施乗り換えで一本先の普通に乗車できるダイヤになっています。
区間準急は八尾駅まで各駅にとまり、それより大阪寄りで通過運転をします。
近鉄は遠近分離型のダイヤを組んでおり、ターミナル駅に行くには便利なのですが、郊外からターミナル駅手前の普通しか止まらない駅に行くのが非常に不便なのであります。
そのためしばらく五位堂駅で待機!

引き上げ線に乗る予定の電車が停車中

「これより後に止まりません」との注意書き。大阪線の10両編成は2024年のダイヤ改正で消滅しました。
五位堂駅も県内随一の乗降客数を誇る駅で、車庫併設でイベント時は賑わいますが、奈良線に比べるとどこか寂しげな感じがします。

大和朝倉行き区間準急
伊勢志摩ライナー通過

ようやく列車に乗車

普通入線

そうこう言ってると普通が待避線側の4番のりばに入線してきます。待避線側に入りましたが、列車はすぐ出発。
地方ローカル線も乗りまくって来たので10分待ちも大したことないように思えますが、大都市近郊の路線らしくもう少し接続よくてもいいのになと思います。

座席

座席がグレーにリニューアルされてる車両でした。以前は特に指定されていない、赤系の座席で、優先席がグレーでした。この改造で逆になって紛らわしくなった。
8A系導入に合わせたリニューアルでは特に指定されてない席はこのリニューアル前の色に近づいたが、優先席はこのリニューアルと同様のオレンジ系。
見ればわかるけど統一感が全然ありません。

河内国分ー高安のどっか

大阪線の大阪府内区間では生駒山地に沿って北上するので住宅密集地から山がすごく近い。

俊徳道に到着ー「新車」には乗れたが業界の世知辛さも感じる

俊徳道駅

というわけで俊徳道駅に到着です。乗った列車は6両編成でした。さすがに大阪に近づくにつれ乗客は増えていきました。
ただ、列車は古いのが多いです。シリーズ21にしても8A系にしても新車は奈良線系統に優先的に投入され、その次が大阪線、南大阪線、名古屋線系統に投入されます。大阪線や南大阪線のシリーズ21はかなりレアで、名古屋線に至っては一編成たりとも投入されませんでした。
計画では2025年度以降、8A系グループを他線区でも投入するようですが、シリーズ21の事もあり、ホントに名古屋線まで行き渡るのか心配です。

改札口インターホン

近鉄でも駅の無人化の流れはとまらず、デカデカとインターホンが設置されています。昔は駅に直接繋がるインターホンがありましたが、これは多分リモート対応です。
鉄道業界も正直世知辛い。

おおさか東線をのぞむ

あとから開業したおおさか東線ですが、ほぼコンコースと同じ高さです。おおさか東線の線路自体は貨物線として、昔からありました。

駅周辺
おおさか東線と近鉄大阪線が交わる

駅周辺は高架下に飲み屋とか百均とかちょっとした施設はありますが、交通結節点にしては心許ない気もします。
野江はもう少し背の高いマンションなどが建っていたかと思いますし、武蔵野線と東上線が交わる朝霞台(北朝霞)とかは都心から離れていてももっと人で賑わっていました。
俊徳道は駅を離れると閑静な住宅街です。

というわけで運賃は大回り特例でケチった8A系を探す旅でした。

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