久々に成増行ってきたので利便性とか住みやすさとか語ります
先日の神宮球場での試合観戦のあと、久々に成増の花木流味噌というラーメン店に行ってきました。濃厚な味噌とニンニクの風味、東京特有の妙に美味しくないスープがくせになって、食べたあとは後悔しますが、堪りません。
東京でスープ飲むと日高屋とかもそうですが、あの妙なクセなんなんでしょうね?だいぶ慣れて、むしろ妙にハマってしまっていますが、水質の問題なのか、味付けの問題なのか気になります。
というわけで今日は東京都心の外れにある23区の果て!?板橋区の成増についてえーとこあかんとこ語ります。
成増のえーとこ
ほどほどに緑がある
成増にいて感じたのは程よく緑があるところです。駅北側は丘陵地で小さな公園があります。駅南側は練馬区で、光が丘公園という大規模な公園があります。また、埼玉との県境付近にも緑地や小さな林があり、川越街道沿いにも駐車場付きのロードサイド店が顔を見せるなど、駅前の都会感と少しはずれの地方都市感、両方味わえるのも魅力です。
池袋までのアクセスは抜群
成増は東武東上線と地下鉄副都心・有楽町線の2路線が乗り入れており、いずれも池袋駅まで行くことができます。また、東武東上線では急行・準急が停車し、約10分で池袋に行ける好アクセス。さらに普通の始発駅なので、少々時間はかかりますが、着席通勤できる可能性が高まります。
尚、準急は途中上板橋駅に停車するので途中駅へのアクセスも少し改善されました。
新宿、渋谷、横浜、有楽町もダイレクトアクセス
地下鉄線を利用すれば池袋を超えて都心副都心はもちろん、県を跨ぎ、横浜まで一本で行くことができます。
有楽町線系統だと飯田橋、永田町や豊洲、新木場まで行けます。また、1時間くらいかかるものの、新木場乗り換えで東京ディズニーリゾートも行けます。
副都心線系統だと、新宿(新宿三丁目駅)、渋谷と三大副都心を網羅しています。西早稲田は早稲田理工、東新宿は歌舞伎町、明治神宮前(原宿)はその名の通り明治神宮や原宿へ至近です。
さらに東急東横線、みなとみらい線に直通し、自由が丘や武蔵小杉、横浜、みなとみらい、中華街までもがダイレクトアクセス。さらに新横浜線開業で新横浜や相鉄線方面にも行けます。
地味に新幹線駅へダイレクトアクセスできる点は嬉しいポイントかもしれません。
乗る列車によって小竹向原駅で乗り換えが発生しますが、都心方面は同一ホームでの乗り換えが可能です。
ほどほどに賑やか
駅の南側には成増スキップ村という商店街があります。モスバーガー発祥の地もこの成増スキップ村にあります。福しんなどチェーンの飲食店が多く立ち並びます。
ドン・キホーテが最近オープンし、さらに賑わいが増した印象です。
駅の北側は南側より閑静ですが、西友が入居する商業施設や図書館などが入居するアリエスという施設もあります。成増北口商店街はやや寂れた印象です。
パチンコ屋は多い印象ですが、夜のお店はめちゃくちゃ多い訳ではなく、深夜帯は他の東京23区の主要駅に比べると人は多くありません。
尚、マクドナルドとモスバーガーは南口、北口どちらにもあります。
花木流味噌は美味い
これは先述の通りです。成増スキップ村内にあるラーメン屋です。ラーメンは人それぞれ好みがあるので一概には言えませんがスキップ村にはラーメン花月嵐や武蔵家、川越街道を超えて練馬区寄りにも中華そばべんてんという人気店もあり、選択肢があります。
あかんところ
山は見えない
先述の通り緑は23区内では比較的多いエリアですが、木々が生い茂ってるような山はなく、遠くに見えると言うことも基本的にはありません。
23区ならほとんどのエリアでいえますが、高層ビルからならなんとか遠くに富士山や関東山地が見える程度です。
比較的山に囲まれている関西圏で育った私だからかもしれませんが、山が見えない東京に住んでから、街中でもさほど遠くないところに山が見えると安心感を感じることに気づきました。
丘陵地で坂道が多い
比較的緑が多いのはメリットでもありますが、他方坂道が多いのは徒歩移動だと結構しんどく感じます。その割には山はありません。成増の北口を出ると歩道橋ですが、南口は数段階段降りると地平。駅周辺でもこれだけの高低差があります。
平地に慣れてた私からすると少しきつかったですが、まあ運動しろという話かもしれません。
池袋以外へはそこそこ時間がかかりラッシュ時はそこそこ混む
先程、地下鉄を利用すれば各地へ行けると書きました。しかし、地下鉄については日中の急行は通過します。そのため基本的には普通を利用します。池袋駅に行くのも16分少々かかり、小竹向原の時間調整があるとさらに時間がかかります。池袋行くにも東上線より時間がかかるということは他の所に行くにも時間がかかるのは言うまでもありません。有楽町線方面はすべて普通で本数はそこそこありますが時間がかかります。
副都心線方面は小竹向原以南は概ね15分に一本程度急行が来ますが、東新宿での通過待ちの兼ね合いで新宿三丁目以南は特に時間間隔が歪になり、有効本数が減りがちです。
また、ラッシュ時間帯は始発駅である和光市駅(一部は東上線からの直通もある)の次の駅ですがすでに着席が出来ない事が多いです。成増時点では超満員ではないですが、座席前通路まで人が立っていることは多いです。
公共交通機関での南北移動はやや不便
一応、西武池袋線の石神井公園駅や練馬駅、都営三田線の高島平駅に行くバスがあるとはいえ、鉄道路線は皆無です。さらに中央線や西武新宿線方面だとバスを乗り継ぐか一旦副都心に出るか武蔵野線経由で行くのを強いられます。
鉄道だけの移動だと西武池袋線方面は小竹向原駅で乗り換えます。都営三田線方面だと下板橋駅などから徒歩連絡でそこまで接続がいいとは言えません。
自動車がないなら、光が丘や高島平に行くのは徒歩の方がいいかもしれません。
役所から地味に遠い
板橋区役所は東武東上線との接続がよくない都営三田線沿いにあり、東上線からの最寄駅は大山駅でそこそこ歩かないといけません。警察署も区役所の近くです。板橋区の行政の中心はやや池袋よりにあります。
なら区役所の支所なり分室があるではないかと言いたいですが、近くの赤塚支所は成増駅と下赤塚駅の間でなおかつ線路から離れた北東側にあるので鉄道でのアクセスがよくない所にあります。
また、郵便局の集配局(本局)も高島平にある(板橋西郵便局)ので、不在で自宅で受け取れず、再配達せずに郵便局で直接受け取る場合は不便です。
東京らしいド個性的な街ではない。
成増は閑静な住宅地で東京に不慣れかつ東京に仕事などの都合でやむを得ず上京した人であればおすすめのエリアです。
それは裏を返せば個性爆発の街ではなく、大都市近郊の割とありがちな閑静で寂れすら感じる住宅街でやや高齢者も多い街です。
高円寺や下北沢の如く混沌でパンクなサブカルな街でもなければ、阿佐ヶ谷や中野ほどの商店街の規模もない、亀有や浅草のような絵に描いたような下町でもなければ、港区界隈のようなギラギラした雰囲気でもありません。
といって、田園調布や成城のような絵に描いた高級住宅街でもなければ二子玉川や自由が丘、代官山みたいなオシャレタウンでもない。
強いていうなら、縄文時代にこのあたりの台地に人がいたことくらい。
どことなく、捉えにくく良くも悪くも味気のなく、港区とは違う地に足がついていない感があるのが成増のような気がします。
近くにある東京大仏も鎌倉や奈良のに比べるとひっそりしてるし、歴史も圧倒的に浅いです。