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【西の夢の島】「夢洲」へ ③新駅から新線で夢洲を去る
※2024年1月訪問
ぼやきが含まれますが、東京信者のたわごとです。
夢洲を歩きいよいよ、大阪メトロ中央線の新駅夢洲駅まで来ました。
ピカピカで様々なスペースのある駅構内を探索し、地下鉄で夢洲を去ります。
夢洲駅舎への入り口
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駅への入り口階段はそこまで来るかは未知数ですが、万博多客を見越してかなり広くスペースがとられています。
改札階の階段の広場からは空も見え、かなり開放的です。
尚、1番出入口の案内がありますが、関係者用出入り口を除けば出入口は一箇所のみです。
それでも番号をつけたがるのは大阪メトロのこだわりでしょう。
改札外コンコース、駅設備
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駅長室はありますが、改札口に係員窓口はない構造です。
改札機のエラー対応などはリモート操作や巡回社員が対応するのでしょうが、心許ない気はします。
省力化、無人化が各社進んでいますが、万博来場者へそれで対応しきれるのでしょうか?
建前、サステナブルな駅造りなのでしょうが、日本の技術の進歩とヒトの衰退を感じます。
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自販機や充電スポット、ローソンは都会の駅ならどこでも見れるので目新しいものではありません。
ローソンは開業直後というのもあるのでしょうが、店員の方が多く、そもそも規模も小さいので窮屈さを感じました。
せっかく万博なんだから、高輪ゲートウェイや中百舌鳥で導入されてるような完全無人、レジ無し店舗でもよかった気もします。
ただ、このローソンは夢洲二つ目の記念すべき商業施設です。
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喧騒から逃れられるスペースとのこと。
ただ早速ゴミも置かれていましたし、人が増えてくるとカオスになるかも。
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改札口の上の案内板は映像が切り替えられる仕様です。いちばん駅と分かる「夢洲駅改札」のところに切り替わるまでそこそこ時間がかかりました。
改札機も顔認証、交通系ICカード、QRコード、クレカタッチ、磁気乗車券と多種多様すぎてカオスです。
磁気券廃止に向けた過渡期なんでしょうが、ごちゃごちゃしてます。
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片方は全て外国語、片方は日本語と外国人来訪者もかなり見込んだ仕様の運賃表です。券売機は今まで通りです。
改札内通路 駅設備
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かなり大きなデジタルサイネージです。今はお役所的な広告が流れていますが、一般企業の広告が流れる日は来るのでしょうか?
これは完全に私の感性ですが、渋谷の広告を見るとすごくワクワクするものですが、これをみても響かないのはなんででしょうか。
私が東京贔屓してるからかもしれません。
(うめきた新駅に来た時もこういう気持ちだった)
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エスカレーターは歩かないよう光の誘導があるらしいです。
エスカレーター片側開けの定着の一つに1970年の大阪万博説もあるそうですが、時代は変わりマナーも変わりつつあります。
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改札内通路奥にはトイレがあります。
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おむつの自販機やベビーケアルームがあるのは子連れには嬉しい設備だと思います。
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この駅の見どころとしてはオールジェンダートイレがあるところです。
社会的性差の多様性が叫ばれる一方で、生物的性差を重視する意見も見られます。
ネーミングは一見目新しく、時代の要請に応じた価値観に対応したように見えます。
しかし、鉄道車両やど田舎の男女共用トイレと似たような性質と考えれば、名ばかりで、表面だけ取り繕っているようだと私は感じました。
このトイレは皆さんどう思うのでしょうか?
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こういう案内図は新名神や新東名高速道路のトイレでは当たり前のように見られる光景です。利用状況がわかるのは地味にありがたいです。
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はっきりは写しませんでしたが、関係者用の改札口もあります。何も隠してはいませんが、秘密の出入口ですね。
ホーム
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最新鋭の大阪メトロ400系が去り、400系が来ました。前面のデザインは特に奇抜で賛否がわかれそうです。
私はどちらかというと、このデザインは万博やからこのデザインすれば近未来感あるやろと押し付けられてる気がしてあまり気に入ってません。
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動画でないとわかりにくい部分ですが、緑の誘導の光が特徴的です。
エスカレーターの片側開けをやめさせるなら名古屋市営地下鉄でした誘導員をエスカレーターに乗せる人海戦術の方が効果的な気はします。
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ホームも車両もピカピカです。トンネル自体は2009年には完成していました。SNSによると、水が湧き出てるとかで出ないとか。
このように舞洲、そして山を越え奈良方面まで線路が続きます。第三軌条方式の鉄道が海や山を越えるのはロマンがあります。
反対側は舞洲を通り桜島に行く計画があるそうです。
ただそのまま北に向けるとすぐ尼崎なのでそちらに行く路線も欲しいなと思います。
このあたり、夢の島最寄りの新木場に比べると物足りなさは感じます。
ただ、いずれも実現は遠そうです。
列車内
※列車内の写真を撮った後にもホームの写真を撮ったので、ここまでアップした写真との時系列が前後します。
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最新鋭の400系の車内です。
車内はロングシートですが、背もたれが高く一席一席広く見えるのも特徴です。
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案内モニターは一面は今いる駅を大きく示し、もう一面はこれから向かう駅を示しています。
贅沢に案内に二面使っています。関西の鉄道は首都圏に比べると広告は控えめです。
先日、大阪は転入超過というニュースが流れたものの、東京には及んでいません。
といっても、この車両の写真を見返すと中吊り広告などのポスター広告も一切見られません。
そう考えると広告が集まらないのではなく、万博向けにあえて広告を排したのかもしれません。強気で攻めの姿勢と言えるかもしれません。
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4号車はバスにありそうな配置の固定クロスシートです。窓は高めで眺望は期待できなさそうです。
また詰め込みはききそうですが、座席数は減ります。これに似た座席配置は京阪京津線や四日市あすなろう鉄道などに限られ少数派です。
これも賛否われそうです。
列車で夢洲を去る
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夢洲を去り、舞洲にきました。コスモスクエアは途中駅となりました。この駅から多数の乗客が乗ってきました。
この乗車で改めて大阪メトロ完乗です。JR以外での未乗区間は再び、災害運休区間が含まれるくま川鉄道のみとなりました。
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舞洲も越え、本州に戻ってきました。地下鉄中央線は高架区間もそれなりあるのが特徴です。
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弁天町駅で降ります。大阪環状線との乗り換え駅ですが、こじんまりとしています。
しかし、弁天町駅も駅改良工事が進んでおり、万博が始まる頃には少し変わっているかもしれません。
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夢洲駅では近い未来像を見せられ、希望というより無機質な現実を感じましたが、こんなところに紙の時刻表がありました。
都市部の鉄道ではペーパーレス、コストカットの観点から配布を取りやめており、子どもの頃は時刻表の収集をしてた私も整理が苦手なこともあり、紙は避けて乗換案内を重宝しています。
そのため、一枚撮影だけして、すぐ返却しましたが、有機的で歴史を感じるものを発見できました。