情報量が多いのはどっち?
何の話かと言えば、自然と人工物の対比についてです。情報量が多いのはさてどちらでしょうか?
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はい、これは「自然」ですね。例えば、ビルの壁面と樹木を眺めてみたときに、ビルは、表面素材や凹凸、汚れ、太陽光の反射、、そのくらいの要素に集約される。そしてそれらはコピー&ペーストでビルの壁面を覆っているととらえることができる。
一方で、樹木は、二つとない複雑な凹凸、木の中の構造、根から吸い上げられて葉っぱに到達する水分の流れ、風で全て別々の動きをする全てが違うデザインの葉っぱ、長いスパンでみれば樹木自体が生長する、といったように情報量が圧倒的に多い。
詳しくはコルクの佐渡島さんのnoteにわかりやすくまとめられているが、なんとなくのイメージで都会と田舎で比べると都会の方が情報量が多いと感じている人は多いのではないだろうか。
自分もそう思っていたが、二俣に来て川の流れや山の夕暮れを眺めていると、本当はそうではないのではと思うようになった。都会はビジネスや文化の情報量が多いのは間違いないが、五感で受け取る全ての情報が多いと思いというわけではない。そうした環境から一時離れて自然と向き合うことで思いがけず思考が整理されたりすることもあるだろう。
そして身の回りの環境から刺激を受け、発想が生まれるのだとすれば、どのような場所に身を置くかが重要になる。人工物(都会)と自然の両方を知り、移動して対比できることも重要であるはずだ。
そういった意味で、東京ー浜松ー天竜を行き来して、そこにある物事をフラットに観察して、何を生み出すことができるか、それを意識的にやってみたいと思う。