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アジャイルへのあこがれ

SIerなどIT・DX界隈で仕事をされている方なら当たり前なのかもしれない「アジャイル開発」。私がこの言葉に初めて出会ったのが、中小企業診断士1次試験の「経営情報システム」の科目の勉強においてでした。
元の単語のagile を英英辞典で調べてみると、"able to move quickly and easily"(素早く簡単に動くことができる)。日本語だと「俊敏な」とか「機敏な」という訳が一般的です。この「アジャイル」聞いた時から、私の頭の中にずーっと残り続けている単語でもあります。今回は、なぜ「アジャイル」という単語が気になるのか、考えてみたいと思います。

アジャイル開発 とは?

アジャイル開発は一言でいうと、「柔軟で迅速に進める開発方法」です。もう少し細かく言うと、『計画→設計→実装→テスト』といった開発工程を機能単位の小さいサイクルで繰り返す(反復する)のが最大の特徴です。小さい単位でお客様やチームメンバーに見せて、フィードバックをもらい、試行錯誤しながら前に進んでいきます。
アジャイル開発の逆の言葉はウォーターフォール開発。開発の初期段階で「完璧な」計画を立て、その実行計画に沿って前に進んでいきます。基本的に、1つの工程が済めばそこに戻ってくることはできません。
ChatGPTさんに、アジャイルとウォーターフォールについて比較してもらいました。

ChatGPTさん、賢いよね

体にこびりついたウォーターフォール

私の職業人生を振り返ると、「ウォーターフォール」的発想で生きてきたのだと感じます。特に行政マン時代。インバウンドなどのソフト系(プロモーション系)の部署に所属していても、なかなかアジャイルな発想とはなりませんでした。具体的に説明します。
まずは行政による発注。仕様書の中に要件を記載するのですが、先に要件とKPIが決まり具体的な手法も仕様書の中に盛り込まれます。そこから先は、「事業者の努力で何とかして下さい」といった感じ。
もちろん、それでも成り立ってた時代もあるのだろうけど、インバウンドや移住、産品振興などの分野では、事業者によって得意、不得意などもあるし、マーケットの状況などの環境分析のノウハウが行政マンにはなかなか身につかないことも事実。例えば、テストマーケティングしてみて、「手法AよりBのほうがいいよね」といった納得感がある上で事業がすすめられたほうがいいのに、と感じたことは一度や二度ではありません。
本音では、「行政と事業者がもっとスクラムを組めたほうが、事業がうまくいくのになあ」と思っているのですが、一方で、行政が公平に発注を出さなければならない(特定の事業者と過度につるんではならない)のはその通りで、バランスは難しいのですが…。

ウォーターフォール=滝ですよね

アジャイル思考で考える

最近、たびたび「アジャイル思考」という言葉を耳にすることがあります。システム開発のみならず、実際の生活やビジネスにおいてもアジャイルに生きるというもの。例えば、こちらのホームページに詳しめに書いています。

ここで、ステップとして紹介されているのが、

  1. 終わり(ゴール)から思い描く

  2. カテゴリから目標に落とし込む

  3. 進行中のタスクを制限して「タスク完了の先送り」を最小限にする

  4. 進捗確認を手軽に行なえるようにする というもの。

コーチングなどでもおなじみの手法である、「ゴールは何か」から発想し、そこから、分野を細分化して分野ごとの目標を設定。「がんばれば実現可能なタスク」を設定し、きちんと検証を行えるプロセスを踏む、ということでしょうか。
例えば、語学学習というテーマでは、「英語で外国人とディスカッションできるようになり、多様な考え方を自分の生き方に取り入れる」というゴールを設定。
「机での学習」(TOEICの問題集を1週間で30ページ進める)、「英会話」(オンライン英会話に申し込み、毎日25分会話)、「生活」(今より毎朝30分早く起きる)など、分野ごとの目標を設定、1週間ごとに成果を確認する、といった具合です。目標が高すぎれば変えればいいし、もっとできるとなれば、問題集をこなすペースを早くするなどいかようにも柔軟に対応できます。
TOEIC800点などの無機質なゴールではなく、自分の主体的・能動的な姿をイメージできる目標設定があれば、そのためのモチベーションもわいてくるのではないでしょうか。

can ではなくwillで

先ほどのアジャイル思考のプロセスの中でも、「ゴールを思い描く」というものがありました。これまでの自分といえば、どうしても「できること」の延長で未来を考えてしまう節があったような気がします。
そうではなく、未来の自分がどうありたいか、どういう価値を提供できるか、どのような人に囲まれているか、など、制約を外して思い描いていくことが重要だと考えています。
これまでの「ウォーターフォール思考」を外すのはなかなか難しいですが、それでも人生を豊かにしていくために、十分トライする価値があるのではないかと思います。


きょうは、何だか抽象的な文章になってしまいました。。。でも、どこかで、アジャイルに基づく自分の思いをきちんと文字にしてつづってみたいと思います。


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