文章に"メリハリ”ってどうつけるの?
こんにちは!ライティングコーチの橋本夏子です。
前回は「わかりやすい文章の作り方」について、お話ししましたね。
本日は「文章の盛り上げ方」、「イキイキとした文章ってどう作るのか」ということをテーマにお話ししたいと思います。
以前、「自分の文章は読んでいて面白くない感じがする」というお悩みについての解決方法をご紹介しましたが、今回はその解決方法とはまた違って、もっと簡単な方法をご紹介します。
“自分の文章はなんか単調でつまらない”というお悩み
話していると面白いのに、“文章にすると急にかたくなってぎこちない”、“自分の文章はなんか単調でつまらない”ということを気にしている人はけっこう多いものです。
おもしろく書けなくて、自信がなくなってしまう人もいます。
ですが、それはその人のせいではなくて、ライティングというものの、性質からくるものなのです。
ライティングとは自分が伝えたい情報を、文章によってアウトプットします。
自分が書いた文章を、もう一度目で見て、視覚的な情報として頭の中に再度入れることになります。
そうすると、" 人はもっと説明しないと!"、"もっとこなれた表現を追加したい"と思って、プラスオンの作業をつい、してしまうことが多いんです。
この文章の可視化とプラスオンの作業によって、話していた時とは、まるで違う性質の、固く長い文章になってしまいがち。
確かに、書き言葉と話し言葉は違いますし、
書き言葉となると、相手が目の前にいない分、“もっときちんと説明しないと”という気分になって、情報を追加してしまいます。
確かに、それは大切なのです。
ですが、その時に、つい、書き言葉ならではの難しい単語を使ってしまったり、言い回しがくどくなことが多く、結果、文章全体もわかりにくくなってしまうのです。
文章に生命力を演出する
そこで、オススメなのが、リアルな話し言葉を入れるということ。
カギカッコを使って、話した言葉をそのまま引用する感じですね。
話し言葉はまさに生きた言葉なので、1フレーズ追加するだけで、文章に命が吹き込まれたように、いきなり、文章がイキイキとしてくるのです。
しかも、とてもわかりやすくもなる!
書き言葉はいわば、頭のなかで作った文章です。なので、固くなりがち。
ですが、そこに、話したセリフをそのまま引用するだけで、文章にメリハリがついて、盛り上がるのです!
例えば、サプライズで彼女にプレゼントを渡したことをブログで書いたとします。
昨日は彼女にサプライズプレゼント。
突然の贈り物に彼女はとても喜んでくれました。
昨日は彼女にサプライズプレゼント。
「えー!!!ナニナニ??これ!どうしたのー??」
と、かなり違いが出ますよね。
たった1フレーズ、話し言葉を追加するだけで、ライブ感が出てきますよね。
下の文章なら、“それでどうなったの?”って読んでいる方ももっと知りたくなりますし、なんといっても、彼女の驚きやワクワク感がすごく伝わってきます。
書き言葉の、「とても喜んでくれた」は、単に事実の報告。
ですが、そこにその現場のリアルな会話を引用するだけで、急にその場面がイメージできるようになり、ライブ感を演出することができるんです。
”彼女が喜んだ”とは言ってなくても、話し言葉をいれた方が、めちゃくちゃ彼女、喜んでくれたんだな、っていうことが伝わってきますね。
そもそも、ブログを書こうとしたのも、サプライズをしたという報告をしたかったのではなく、彼女が喜んでくれたのが嬉しくて、それをシェアしたかったんですもんね。
そうしたら、単調な書き言葉で事務的に事実の報告っぽくなるのを避けるために、その時の会話をそのまま引用して、リアル感を演出することがオススメです。
文章に生命力がやどり、突然イキイキとした文章に変化します!
読み手も、その現場のやりとりを追体験できるので、読み手もワクワクできるんですよね。
シンプルに、その時の会話をそのまま引用するだけだから、簡単です!
“文章にちょっと何か変化をつけたいな”と思う時に、ぜひ試してみてくださいね!