私が探し求めたもの (INFJ)

セラピストとして働いています。
このnoteは前回のnote「私の適職」の続きです。

『Small change, Big impact』

私がセッションをしているクリニックの一室に飾ってある言葉だ。

子供達は自分に必要なスキルを学び、課題をクリアするために日々努力している。
ありがとうと言う、お片付けをする、おもちゃをシェアする、キャッチボールをする、椅子に座って作業する、友達と遊ぶなどだ。
子供達が一つ一つと学び、身につけて、気がつけばたくさんのことができるようになっていることに、いつも私は驚かされる。

私がこの仕事で一番好きなのは子供達が今までできなかったことが、できるようになる瞬間を見ることだ。
その瞬間を見たとき私は心から喜び、 彼らにその喜びを伝え褒め称える。そして彼らの家族とその喜びを分かち合うことも大好きだ。

この仕事を始めて6年になる。年を重ねるごとにクライアントとの出会いと別れも増えてくる。
ここ数年は長期にわたってクライアントとセッションすることもあった。土日を除くと、毎日二時間過ごしたクライアントと別れるのはいつも寂しい。
別れの理由は、プログラムからの卒業、引っ越し、セッションができない学校に行くことで、スケジュールが合わなくなったりするからだ。
最後のセッションの別れ際には、私に感謝の言葉をかけてくれる、泣く子供も親もいるし、タイトなハグをしてくれる人もいる。そしてプレゼントと感謝の手紙を私にくれる。

私は家に帰りその手紙を読んだ後に、いつも安堵の気持ちと共に幸福感に包まれる。そして彼らの健康と幸福を祈り、出会えたことに心から感謝する。本当によかったなと思う。

そしてまた新たなクライアントが紹介されセッションが始まる。

ある日のことだ、私の中で突然ひらめきが生じ、イメージ、記憶、思い、が浮かび上がり全てが繋がり確信となった。
それは、私はもう自分が好きなことをして、人生でやるべきことを知っているのではないかということだ。
以前は頻繁に聞こえていた、人生でやるべきことはと問う心の声を長い間、聞いてないことにも気がついた。

最初に感謝している彼らの姿や手紙の内容が浮かんできた。
そしてそこに 本、詩、音楽、映画などによって救われ、人生に多大な影響を受けた過去の私の姿が重なった。
私の人生を変えた作品、そしてそれを生み出したアーティストに、私は身が焦がれるような憧れを抱き、崇高な理想を見出していた。

そして私にも数える程度だが誰かを支え、その人の人生を良い方向に導くことができたと確信したのだった。

しばらくすると、私は生命を支え、助けるのが大好きなのだなという思いが、体全体に満たされるのを感じた。

そして喜びの暖かい涙で溢れた。

それは私がずっとずっと探し求めていたものだからだ。

これが私の中で閃き、確信へと繋がった一連の流れだ。
そして私はこれをどうしても表現したいという思いに駆られた。
それは私にとって初めての経験であり、今こうして書いている。

これを書いてる時にも心の声は言う。私が死ぬ時、いま感じている喜びや記憶は失われるだろう。

それでもかまわない。

私は今日も小さな変化を見守りながら生きていこうと思う。

#INFJ #HSP