第12回 太田道灌の章③─道灌山─ 【再投稿】
視点を太田道灌に戻しましょう。太田道灌は、江戸城、岩付城、川越城以外にもあるのです。それも、都内。しかも、山手線の路線が通っている駅付近にあるというから驚きです。
1,道灌山について
道灌山は、東京都荒川区にある城跡。名前は、太田道灌(1432~86)の出城があったことに由来します。
江戸時代には、春は花見、秋は月を見ながら虫の鳴き声を楽しむ江戸の行楽地として知られていました。道灌山を描いた浮世絵が多く残っていることからも、その人気ぶりがよくわかります。
秋になると文人たちが訪れ、月を見ながら松虫や鈴虫の音に聴き入っていたのだそう。それにちなみ、近くにある浄光寺、本行寺、青雲寺は、雪見寺、月見寺、花見寺と呼ばれていました。
戦後の発掘調査で、道灌山の近辺からは、縄文時代から江戸時代までの遺構が多く見つかっています。これらの遺跡群は「道灌山遺跡」と呼ばれています。
2,ギャラリー
※本記事は2020年5月11日に投稿されたものです。本記事はこちらから→
【参考文献】
日本経済新聞『道灌山(東京・荒川) 眺望愛され続けた行楽地』(https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38667690X01C18A2CC0000/)
国立国会図書館『錦絵で楽しむ江戸の名所 道灌山』(https://www.ndl.go.jp/landmarks/sights/dokanyama/)
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