言葉のエネルギー
アインシュタインが証明したように、この世界は全てエネルギーでできています。
目の前にあるコーヒーカップも机も、静止しているように見えるけれど、それもエネルギーで分子の世界でいうと常に動いている・・波動で物質ができていると、科学の世界では当たり前の話です。
最近では、心(思考と感情)もエネルギーであるということが証明されたとか・・
冒頭に書いた「楽しんでいる」という状態は、時間も体の疲れも感じずに集中した状態です。その状態ではエネルギーがスムーズに循環しているので、疲れないということが言えるのです。
このように、物質も思考も感情もそして状況・状態なども全てエネルギーが関係しています。
先日、友人がこんな話をしてくれました。
「ママ友で自分の子どものことをいつも『ぶさいく、ぶさいく』っていう人がいるの。それで『ひどい母親だ』『子どもがかわいそう』って周りの人たちが大騒ぎしているの。」
みなさんはこの話を聞いてどう思いますか?
私は実際に『ぶさいく』と子どもに言っているママに会ったこともないので、本当にひどいのかどうかはわからないと思いました。
『ぶさいく』という言葉の意味だけを取ると、誉めている言葉には聞こえません。でも肝心なのは、「どういうあり方からその言葉を発しているか」なのです。
言葉もエネルギーです。
なので、「愛してる」というあり方のエネルギーで「ぶさいく」と言っているのかもしれません。
ちょっと表現が曲がっていますが、それがそのママの愛情表現なのかもしれないのです。
その「ぶさいく」と言われている子どもの様子を聞くと、「幸せそうにしている」ということです。それならなおさら、愛されていることは間違いないのです。
エネルギーは子どもに伝わります。
例えば、「今日何して遊んだの?」と子どもに聞く時、
“友だちと仲良くできたか?”とか“お利口さんにしていたか?”という、
チェックするような思考から聞いているかもしれません。
ただ子どもとの会話を楽しんでいると、自然に「今日何して遊んだか」が聞けるのです。そして、子どもの言葉を真っすぐにそのまま受け取っていると、その時の状況がありありと浮かんで来ます。
そこから伝わって来るものは、“楽しかった”とか“嫌だった”とか“嬉しかった”とかの子どもの感情や考えです。
話す言葉を理解する・・というよりも、その言葉や話し方を通してエネルギーが伝わってくるでしょう。
会話が楽しい、話が止まらないという状態は、そのエネルギーの循環が起きているのです。
「どういうあり方から言葉を発するか」という事が大切です。
その「どういうあり方」を知るには、自分を観る必要があるのです。
自分の体の状態は?感情は?考えは?
1日の仕事を終え、子どもを迎えに行く時の状態を観てみると、
体は疲れきっているとか、ちょっと頭が痛いとか
感情は会社であった嫌な事を引きずってモヤモヤしているとか落ち込んでいるとか
考えは「こんなに疲れているのに帰ってから食事を作って、子どもをお風呂に入れてこれからまだまだ仕事が残ってるのに、お父さんは帰りが遅いって言ってたし・・」などなど、頭の中はやることでいっぱい
このような時に、子どもがグズったら・・
「帰るよ」の一言にどんなエネルギーが乗っているでしょうか?
体の疲れやら、モヤモヤの感情やら、やる事がいっぱいという考えやらの重たいエネルギーが乗っていることでしょう。
子どもはそのエネルギーを敏感に感じ取ります。
そして・・・子どもは「いや!」親は「帰るよ!!」とここからエネルギーのぶつかり合いが始まります。
「疲れているんだなぁ」「イライラしているんだなぁ」と自分の状態を認識することが大切です。
人間ですから、いつも良い状態であることなんてほとんどないでしょう。
そんな自分を認める事。
そして、子どもにも一言伝えてみてもいいかもしれません。
2歳の子でもいいんです。伝えてみましょう。
「ママ、今日は疲れちゃった。」
・・・
何かを言ってくれる訳ではなく、何かをしてくれる訳でもない・・
ただ目の前の存在に癒される。
そして、2人の間に温かいエネルギーの循環が起きるのです。
『今』というひとときを子どもと共有するそんな体験になるのではないでしょうか。
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