韓国映像資料院発表の「韓国映画100選 (2024版)」の日本語版リスト+α
■韓国映像資料院 韓国映画100選 (2024)
韓国映像資料院(KOFA)が運営するウェブサイト「韓国映画データベース(KMDb)」で上記のようなページが公開されていたので適当にリストを日本語表記してみました。日本語タイトル表記は(各種映画レビューサイト・配信サイト準拠→無ければ『輝国山人の韓国映画』さんのページ準拠)です。
■100選 日本語版リスト
パラサイト 半地下の家族 (기생충)
ポン・ジュノ監督:2019年ポエトリー アグネスの詩 (시)
イ・チャンドン監督:2010年水車小屋 (물레방아)
イ・マニ監督:1966年花粉 (화분)
ハ・ギルジョン監督:1972年森浦(サンポ)への道 (삼포가는 길)
イ・マニ監督:1975年ディープ・ブルー・ナイト (깊고 푸른 밤)
ペ・チャンホ監督:1985年上渓洞オリンピック (상계동 올림픽)
キム・ドンウォン監督:1988年達磨はなぜ東へ行ったのか (달마가 동쪽으로 간 까닭은?)
ペ・ヨンギョン監督:1989年ウムクペミの愛(でこぼこ畑の愛) (우묵배미의 사랑)
チャン・ソヌ監督:1990年ストライキ前夜 (파업전야)
イ・ウン/イ・ジェグ/チャン・ユニョン/チャン・ドンホン監督:1990年南部軍 愛と幻想のパルチザン (남부군)
チョン・ジヨン監督:1990年風の丘を越えて/西便制 (서편제)
イム・グォンテク監督:1993年アジアで女性として生きるということ
(낮은 목소리 - 아시아에서 여성으로 산다는 것)
ピョン・ヨンジュ監督:1995年黒くても土に,白くても百姓 (검으나 땅에 희나 백성)
ペ・ヨンギュン監督:1995年接続 ザ・コンタクト (접속)
チャン・ユニョン監督:1997年ナンバー・スリー NO.3 (넘버 3)
ソン・ヌンハン監督:1997年少女たちの遺言 (여고괴담 두번째 이야기)
キム・テヨン/ミン・ギュドン監督:1999年ペパーミント・キャンディー (박하사탕)
イ・チャンドン監督:1999年NOWHERE~情け容赦なし~ (인정사정 볼것 없다)
イ・ミョンセ監督:1999年ダイ・バッド 死ぬか、もしくは悪(ワル)になるか
(죽거나 혹은 나쁘거나)
リュ・スンワン監督:2000年ワイキキ・ブラザーズ (와이키키 브라더스)
イム・スルレ監督:2001年鳥肌 (소름)
ユン・ジョンチャン監督:2001年送還日記 (송환)
キム・ドンウォン監督:2003年グエムル-漢江の怪物- (괴물)
ポン・ジュノ監督:2006年タチャ イカサマ師 (타짜)
チェ・ドンフン監督:2006年人はどうやって消されていくか (파산의 기술記述)
イ・ガンヒョン監督:2006年シークレット・サンシャイン (밀양)
イ・チャンドン監督:2007年二つの扉 (두 개의 문)
キム・イルラン/ ホン・ジユ監督:2011年チスル (지슬 - 끝나지않은 세월2)
オ・ミヨル監督:2012年私の少女 (도희야)
チョン・ジュリ監督:2013年荊棘の秘密 (비밀은 없다)
イ・ギョンミ監督:2015年空と風と星の詩人 尹東柱(ユンドンジュ)の生涯 (동주)
イ・ジュンイク監督:2015年私たち (우리들)
ユン・ガウン監督:2016年新感染 ファイナル・エクスプレス (부산행)
ヨン・サンホ監督:2016年茲山魚譜 チャサンオボ (자산어보)
イ・ジュンイク監督:2019年
■おまけ:ChatGPT 4oによる簡単な分析
せっかくリストを作ったのでChatGPT 4oにいろいろ分析させてみた。
□取り上げられた作品数が多い監督トップ5
1:パク・チャヌク (7作品)
オールド・ボーイ (2003)
別れる決心 (2022)
JSA (2000)
復讐者に憐れみを (2002)
親切なクムジャさん (2005)
渇き (2009)
お嬢さん (2016)
2:イム・グォンテク (6作品)
チャッコ (1980)
曼荼羅 (1981)
キルソドム (1985)
シバジ (1986)
風の丘を越えて/西便制 (1993)
春香伝 (2000)
3:イ・マニ (5作品)
帰らざる海兵 (1963)
水車小屋 (1966)
帰路 (1967)
休日 (1968)
森浦(サンポ)への道 (1975)
4:イ・チャンドン (5作品)
ポエトリー アグネスの詩 (2010)
グリーンフィッシュ (1997)
ペパーミント・キャンディー (1999)
シークレット・サンシャイン (2007)
バーニング 劇場版 (2018)
5:ポン・ジュノ (4作品)
殺人の追憶 (2003)
パラサイト 半地下の家族 (2019)
グエムル-漢江の怪物- (2006)
母なる証明 (2009)
□各年代毎の紹介作品数
・1930年代 作品数: 1
「青春の十字路」
・1940年代 作品数: 2
「心の故郷」「半島の春」
・1950年代 作品数: 4
「ピアゴル」「未亡人」「自由夫人」「地獄花」
・1960年代 作品数: 10
「休日」「下女」「水車小屋」「離れの客とお母さん」「荷馬車」等
・1970年代 作品数: 8
「ヨンジャの全盛時代」「星たちの故郷」「馬鹿たちの行進」「火女」「花粉」等
・1980年代 作品数: 16
「避幕」「ギャグマン」「キルソドム」「最後の証人」「鯨とり」等
・1990年代 作品数: 20
「八月のクリスマス」「風の丘を越えて/西便制」「追われし者の挽歌」「シュリ」「接続 ザ・コンタクト」等
・2000年代 作品数: 24
「地球を守れ!」「ユゴ 大統領有故」「殺人の追憶」「鳥肌」「グエムル-漢江の怪物-」等
・2010年代 作品数: 14
「お嬢さん」「私たち」「荊棘の秘密」「新感染 ファイナル・エクスプレス」「はちどり」等
・2020年代 作品数: 1
「別れる決心」
□韓国国外で受賞歴のある作品の紹介
・殺人の追憶 (2003, ポン・ジュノ)
※サン・セバスティアン国際映画祭: 最優秀監督賞、最優秀新進監督賞
・パラサイト 半地下の家族 (2019, ポン・ジュノ)
※アカデミー賞: 最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀脚本賞、最優秀国際長編映画賞
※カンヌ国際映画祭: パルム・ドール
※ゴールデングローブ賞: 最優秀外国語映画賞
・オールド・ボーイ (2003, パク・チャヌク)
※カンヌ国際映画祭: 審査員特別グランプリ
・ポエトリー アグネスの詩 (2010, イ・チャンドン)
※カンヌ国際映画祭: 最優秀脚本賞
※ロサンゼルス映画批評家協会賞: 主演女優賞(ユン・ジョンヒ)
・シークレット・サンシャイン (2007, イ・チャンドン)
※カンヌ国際映画祭: 最優秀女優賞(チョン・ドヨン)
・グエムル-漢江の怪物- (2006, ポン・ジュノ)
※シッチェス・カタロニア国際映画祭: 最優秀特殊効果賞
・バーニング 劇場版 (2018, イ・チャンドン)
※カンヌ国際映画祭: 国際批評家連盟賞
・別れる決心 (2022, パク・チャヌク)
※カンヌ国際映画祭: 最優秀監督賞
・春香伝 (2000, イム・グォンテク)
※ベルリン国際映画祭: 特別賞
・ペパーミント・キャンディー (1999, イ・チャンドン)
※カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭: 長編部門 審査員特別賞
・シバジ (1986, イム・グォンテク)
※ベネチア国際映画祭: 主演女優賞(カン・スヨン)
・渇き(2009, パク・チャヌク)
※カンヌ国際映画祭: 審査員賞
※シッチェス・カタロニア国際映画祭: 主演女優賞(キム・オクピン)
・母なる証明(2009, ポン・ジュノ)
※ロサンゼルス映画批評家協会賞: 主演女優賞(キム・ヘジャ)
……ChatGPT 4o、テンション上がりすぎてリストに載ってない韓国映画の受賞歴について紹介し出すし受賞してない映画賞を受賞したとか言い出すのでやっぱ信用できねーなと思ったり(結局全部チェックした)
□余談
取り上げられた100作の中に、世界三大映画祭での受賞歴がある監督の作品が含まれてないのはこれが要因だろうなーと推測。