2024年 考

2024年考

2024年とはどんな年であったか。
①    戦争に関して
ロシアのウクライナへの侵攻は収まる気配はなく、ロシアの執拗な侵攻、武器供与など欧米のウクライナ支援などもあって、むしろ、戦争が激化している。
パレスチナ人を4万人も殺害しているイスラエルのガザ攻撃も然りである。
しかし、これらの攻撃、侵攻を咎め、止めさせようとする国(政府)は見受けられない。政治的指導者も存在しない。
日本には日本国憲法が存在するにも関わらず、日本政府は、ロシアに対しても、ウクライナに対しても、イスラエルに対しても戦争を止めろと働き掛けさえもしていない。国会もそうだ。国会で戦争止めろとの決議さえしていない。
政府も国会も何もしない、していない。これが日本国憲法を有している国の実態である。
②    能登震災に関して
能登半島大地震から丸1年が経過した。能登が置き去りにされた1年であった。倒壊した家屋や瓦礫はそのまま放置されている。仮設住宅建設までに時間がかかり、大雨による水害が重なり、住人が安心平穏に暮らせるまでには程遠い。大震災に対する復旧・復興計画も明らかにならず、予算も予備費で済ますやる気のなさ。大災害が起こっても放ったらかしされる不安が広がる。何のための国家か。
③    与野党逆転国会
衆議院選挙において与野党が逆転し、少数与党の自公政権が発足した。野党は国民生活の最大課題である〇貧困と格差拡大〇政治とカネという課題にまとまって取り組むかと思いきや、それぞれの思惑、主張が勝り、まとまることができない。そして、自公と国民民主による“103万円の壁”という政治ごっこ、茶番が繰り広げられ貧困と格差の課題は横に置かれ、企業。団体献金廃止は曖昧にされた。国民の生活はなおざりされたまま。

これらだけを見てみても、平和や民主主義がおろそかにされ、人間の尊厳を軽んじる政治があからさまになった。しかし、こんな状況は以前にもあった。自民党が信頼を失い、議席を減らした時には、必ずそれにすり寄る政党が表れ、野党のまとまりを乱す政党が必ず出てくる。国民はそれを黙って見過ごしてきた。そして、今の政治が続いている。
この国の憲法は、国民主権を謳っている。平和主義、民主主義、基本的人権の尊重は憲法の柱である。それを蔑ろにした政治が憲法成立の時からずっと続いてきて、今があるのだ。その最たるものが、能登半島の置き去りである。

こんなことが分かった2024年であった。

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