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議員の定年制はいらない。ただ必要なのは、議員の任期制限だけである。

永田町の議員を批判する時によく使われるのが『老害』であったり、インターネットで子育て世代の声が届かないのは『シルバー民主主義』のせいだという言葉がよく聞かれます。
いやいや、皆さん世の中には『子供叱るな来た道だもの 年寄り笑うな行く道だもの』という言葉がございます。
こうして老人を蛇蝎のように嫌っている貴方方も貴女方も、いずれは老人になり、定年退職をし、身体は老衰し、やがて頭脳も認知症になってしまいます。
その前に運良く死ねるか、はたまた医学の飛躍的な進歩でスーパー老人ばかりの世界になるかもしれませんが…。

とまれ、政治の世界において老人ってそんなに悪いのでしょうか?
原理原則から考えてみましょう。
そもそも民主政治においては、誰もが被選挙権を持ち、選挙で勝利すれば議員になる資格を持つことが出来ます。
そのためには、先に述べましたように『地盤、看板、鞄』の3つの『ばん』がないとなれません。

さて、世の中の富裕層には何点かパターンがあります。
その中で一般人がかろうじてなれそうなのは、リタイアリッチです。
定年までしっかり財産を作ってリッチに見える老人たちの事ですね。

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一般人は政治家になろうとしたら、まずは仕事を辞めるか理解ある会社ならば休職して選挙戦を戦わなければなりません。
落選したら無職になる恐れと背中合わせです。
こうなると、一般人が小なりとも『鞄』を手に入れるのは年功序列で順調に昇給し、退職金を手にし、年金の受給を受ける老人になってからです。
…いや、今年功序列も崩壊して給料も上がらないし、私が今まで在職した会社で退職金貰えるところは皆無なんですが…どこかにそんないい会社残っているに違いない…。

ともあれ、地域に貢献したり密着して名の知れた仕事ならば『地盤』『看板』も手に入るわけです。
私が見るところ、一般人が盤石の態勢で選挙に挑めるのは定年退職してからです。
それで政治家の定年制なんてあったらたまりません。
非世襲の一般人が政治参加できるのは極めて短い期間になるか、若さ残る中年期に政治家になるにはポピュリストばかりになります。

また、若いうちに政治家になった世襲議員は死ぬまで、子供に基盤を譲るまで政治家で良いのでしょうか?
世襲議員にも民草の生活を味わう機会を得て頂くことが大切です。
一生のうちに政治家でいられる期間に制限を設ける。
そうして期間を満了したら後進に道を譲る。

ここから先は過激な意見ですが、政治家をやりたくない人でも何らかの形で政治に一度は関わる、裁判員制度の様な形で政治家にするような制度を作らないと、投票率も上がりませんし、政治家と民衆の乖離はなくならないと私は確信しています。

本記事は、以上となります。

新幕府は、ポピュリズムに迎合せず、意欲ある非世襲の老人を歓迎いたします。老人の皆様の知恵もお借りして日本を良くすることを約束いたします。これが、新幕府の『若年寄』『老中』『大老』制でございます。

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