映画『彼女のいない部屋』を色々想像する――おちらしさんと行こう①
こんにちは。おちらしさんスタッフの水口です。
先月より始めた「おちらしさんと行こう」の1回目になります。
前回の記事のラストで行った「おちらしさんおすすめ公演診断」で、今のわたしへのおすすめの作品は映画『彼女のいない部屋』になりました。この映画について、チラシや予告編から、想像を膨らませていきます。
前回の記事はこちら↓
チラシをじっくり見る
まずは、「おちらしさん」に入っているチラシを見てみましょう!
目を閉じた女性の姿
まずパッと目を引くのがチラシ表面の真ん中にいる女性の姿です。
映画のタイトルにもある「彼女」とは、この女性でしょうか?
目を閉じて微笑んでいますが、可笑しいのか、喜んでいるのか、幸せなのか、苦笑いなのか、具体的な感情まで推し量るのは難しいですね。
背景などもぼんやりとしていて、ピントが合っていないからか、どこか曖昧な雰囲気を漂わせます。
この感じ、どこかで見たことありませんかね……?
『モナ・リザ』やフェルメールなど、西洋の肖像画に近い印象があります。光と陰のバランス具合や「彼女」の周りがぼやけた所も肖像画のようです。
それにしても、このチラシ、どこを見ても「彼女」の顔、表情、感情がはっきりと推し量れるものが少ないのです。
チラシ裏面にある「彼女」の場面写真ですが、①は目を閉じている、②は笑顔なのは分かるけれど逆光、③は目など顔の上半分が見えず、④は遠くから後ろ姿を撮った様子です。
映画でもチラシのように顔がはっきりと見えない、表情の分かりづらい構図が多いのでしょうか?気になります。
沢山のポラロイド写真
もう一つ気になるものは、ポラロイド写真です。
表面では「彼女」を囲うように、そして裏面の上にはずらりと並べられています。庭で寛いでいる様子や、絵本を読んでいる姿、カフェのテラスでの集合写真など、家族の日常の様子を撮影したものに見えますね。かなりの枚数がありますが、どんな意味があるのでしょうか?
チラシ内にある「バラバラのピースが、突然つながる瞬間。涙が堰を切る。」や「少しずつ見えてくる家族の真実。」などの文言を見るに、見えづらい「彼女」の表情も、ポラロイド写真も、「バラバラのピース」の一部なのかもしれません。
チラシ内には他にも、「家出をした女性の物語、のようだ。」という記載もあります。映画公開時の、海外資料のストーリーにはこの言葉だけが載っていたとのこと。
なるべく詳細を伝えずに、映画を観た時の衝撃を残しておきたいのかもしれません。
どうして家出してしまったのか、そして詳細を伏せた宣伝の先にどのような作品が待っているのか、気になって仕方ないです。
予告編を観てみよう
気になって仕方がないとはいえ、日本公開は8月26日。記事の公開時点ではあと4日ほど。
早く観たい!そして、もっと情報が欲しい!!
ということで、更なる情報を求めて、予告編を観てみます。
サムネイルはチラシと同じく、目を閉じた「彼女」の姿ですね。
再生してみると、チラシでも気になったポラロイド写真を撮っている様子から始まります!やっぱりキーアイテムの予感がしますね!!
「彼女」が誰かと話しているようですが、カットが変わると、男性が子どもたちから「独り言?」と聞かれている様子に。そして、「彼女」の姿はそこからいなくなっています。
もしかして、『君の名は。』のように、同じ時間軸にいると思ったら、実は過去と現在が交錯している作品なのでしょうか?
音楽はピアノが印象的。そういえば、チラシにもピアノに向かう様子がありましたね。こちらも重要な要素のようです。
そして、公式サイト内には専用のプレイリストも!予習を兼ねて聴きたいとも思いつつ、変な先入観を持ってしまわないためにも、今回は映画を観た後まで取っておきます。
上映館の情報
さて、映画館で観るのは確定として、どの映画館で観るかを決めていきます。
わたしの住んでいる関東では、5館にて上映が決定しているよう。
東京都内の上映館は、「Bunkamura ル・シネマ」です。渋谷の東急百貨店の隣にある複合文化施設「Bunkamura」内にある映画館です。コンサートや舞台、美術展で何度か足を運んだことがありますが、ル・シネマには行ったことがないですね。これを機に行ってみようと思います。
8月号の公演診断
最後に、8月号の公演診断にチャレンジします!
7月号は映画でしたが、8月号は何になるでしょうか?
ということで、舞台『きっとこれもリハーサル』が選ばれました!
さて、次回はいよいよBunkamura ル・シネマで映画『彼女のいない部屋』を観てきます!お楽しみに!!