「反応工程」が良すぎたお話
こんにちは。おちらしさんスタッフの成島です。
※この記事は、若干のネタバレを含みます。
先日、新国立劇場で上演されている「反応工程」を観劇いたしました。
公式HPで公開されている戯曲を読んで、それが、非常におもしろかったので、どんな作品になっているんだろうなぁと思って、向かいました。
◎事前に感じていたおもしろいなと思っていたところはこちら。
戦争って、8月15日に突然終わったわけじゃない!
国に近い人たちや大人たちは、少し前には戦争が終わることを知っていたという描写が出てきます。特に軍需企業は、戦争が終わることを見越して、生産量をセーブしていたんですね。。
けれども、子供たちは知らなかったんです。
戦争が終わる三日前だというのに、まだ、赤紙は届いていて、戦争に行かなくてはならなかった。
なんなんでしょう。
くやしいです。
戦争が終わる直前まで、民衆は、戦争に行かなければ非国民だという空気を作っているわけで。。
そんなわけで、戯曲をちゃんと読んで、がっつりとした事前情報をもった上で見に行った反応工程。
想像の100倍おもしろかったです!!!
1945年、終戦間際のひと時が、舞台上にあります。
舞台の上が、1945年です。
そして、この記事の前半で書いていたことが、
ぜんぶ、目の前で、起きている。
演劇だから当たり前なのかもしれないのですが、俳優の皆さんが
あたりまえのように、1945年を生きていて、
あたりまえのように、泣いて、笑って、苦悩している。
そんな、あたりまえのことが、ぶっ刺さりました。
戦争というシステムに巻き込まれていたのは、子供はもちろん、大人も同じなのですよね。。
『なぜこうしなくてはならないのか』
を、誰も説明ができないまま、大人も、戦争の中を生きている。
これもまたやるせないです。
最後の最後まで、やるせないことばかりです。
稀にみるバッドエンドだと思うのです。
が、
見てよかった!!
と、観終わってからしばらくたちますが、
口ぐせのように出てきています。
まだチケットはあるのでしょうか。
あれば、ぜひ、観て頂きたい!!!
公式HPを貼り付けておきます。
https://www.nntt.jac.go.jp/play/reactionprocess/
最後にもう一度。
反応工程、想像の100倍おもしかったです!!!
『反応工程』
会場:新国立劇場 小劇場
公演日程:2021年7月12日(月)~25日(日)