僕は両親のことが嫌いです。それは強がりではなく小さな頃から現在までずっとそうです。これは限界を迎えた僕が友達にも、昔好きだった人にも話をしていない空白の夏の話です。 幼少期の頃から宮城の山奥にある祖母の家に預けられることが多く、非常に田舎だったため、周りに民家も少なく熊出没注意の黄色い看板がそこら中にあるよう場所です。もちろん遊び相手はおらず一人で川で水切りをしたり、祖母の家で飼われていた猫と戯れたりしていました。たまに祖父が映画を借りてくることがありソファに座って一緒に観